新たなライドシェアを目指す「newmo」設立　元メルカリ青柳氏が立ち上げ

新たなライドシェア事業を目指すnewmo株式会社がスタートした。グリー取締役CFOや、メルカリで日本事業を統括し、メルペイの立ち上げにも携わった青柳直樹氏が立ち上げる新会社で、「利用者視点に立ったサステナブルな地域交通」の実現に向け、ライドシェア事業に参入する。

newmoでは、利用者が安心・安全・快適に利用できるユーザー体験(UX)と、ドライバーとして空き時間を活用し柔軟に働くことができる仕組みなど、地域や生活者にとって価値ある移動手段を提供することを目指すという。事業の提供開始時期や、方法、地域などについては追って案内する。

現在、都心部や全国の観光地を中心に「移動難民」と言われるタクシー不足問題が深刻化しており、2024年4月からはタクシーが不足する地域・時間帯・時期において、タクシー会社の管理下で、一般ドライバーが自家用車を使って有償で客を送迎できるようにする「タクシー事業者によるライドシェア」が限定解禁される予定。

一方、newmoでは、「現在の議論は移動難民の解決という短期的かつ部分的な“移動の負”の解消に留まっている」とし、労働生産人口の減少や地域の過疎化、観光立国としての日本のプレゼンス低下など、来る日本社会における地域課題の解決手段として、本質的に地域交通がどうあるべきか、どのような法制度が必要なのか、十分な議論がなされているとは言えない」とし、「利用者視点に立ったサステナブルな地域交通」を目指すとしている。