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KDDI、人力で搬入・建柱できる基地局アンテナ GFRP製で4割軽量化

KDDIとKDDIエンジニアリングは、GFRP製で4割軽量化の携帯電話基地局アンテナ支持柱を本格導入する。コスモシステムと共同で開発し、従来の鋼製支持柱に比べ、重量を約4割削減したガラス繊維強化プラスチック(GFRP)を採用。基地局の建設期間を短縮できるほか、さびによる劣化を回避しメンテナンス性が向上するという。

KDDIによれば、ガラス繊維を特殊な角度で巻き付けるフィラメントワインディング法により、ボルトを除くすべてのパーツにGFRPを使用した支持柱は国内初としている。

携帯電話基地局の建設は、労働力不足や工事作業の負担が大きな課題となっている一方、基地局設備は増加し続けており、設置場所への負荷軽減などの観点からも設備の軽量化が求められている。

新開発のGFRP製支持柱は、軽量設計のため従来の鋼製支持柱の設置に必要だったクレーンが不要となり、人力のみで搬入・建柱が可能。そのため、工事の作業効率を向上できるほか、クレーン設置場所の道路使用許可申請やビル屋上への荷揚げの安全管理が不要になることから、基地局の建設期間を短縮でき、5Gエリアの早期展開に貢献できるとする。

また、フィラメントワインディング法で製作することで強度を向上。暴風や東日本大震災級の大地震にも耐えられる耐久性を実現しているという。GFRPは耐食性に優れており、さびによる劣化の懸念も無いため、メンテナンス性も向上する。