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日本のバッテリー交換式EV技術を国連基準に 国交省

バッテリー交換式EV(トラック)の例(日本自動車工業会提供)

国土交通省は、国内のバッテリー交換式EV技術を取り入れた国連基準の策定にオールジャパンで取り組むことを発表した。

国交省はこれまで、電気自動車(EV)の安全性等に関する国連基準の策定を主導し、普及を促進してきた。しかし、商用EVについては、航続距離が短くバッテリーの充電時間が課題になっており、自動車メーカーや運送事業者等が連携し、バッテリーを車両から取り外して充電が可能なバッテリー交換式EVの開発や実証が進められている。

同省は、国内で開発・実証されるバッテリー交換式EVの技術を取り入れた国際ルール(国連基準)の策定を実現するため、官民協力でカーボンニュートラルセンターを立ち上げ、第1回会合を1月31日に開催する。

カーボンニュートラルセンターでは、国内外動向の情報共有や標準化活動との連携等を官民で行ない、今年中にバッテリー交換式EVの国連基準にかかる国際議論を開始することを目指す。メンバーは、国土交通省、経済産業省、環境省、自動車技術総合機構交通安全環境研究所、日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、日本自動車研究所、その他自動車基準・標準等関連の組織・機関等。

国交省では、バッテリー交換式EVなど、日本が得意とする技術の国連基準化を推進することで、カーボンニュートラルの実現に取り組むとしている。