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無印良品のリノベ、断熱材の厚み1.8倍で光熱費38%削減

MUJI HOUSEは、「無印良品のリノベーション MUJI INFILL 0(インフィル・ゼロ)」ZEH水準商品の提供を開始する。断熱材を通常仕様よりも厚く、インナーサッシをLow-E複層ガラスとすることで、リノベーション前の物件として多い「旧省エネ基準」のモデルプラン(70.15m2)にてZEH水準リノベーションを実施することで、光熱費約38%削減の効果が期待できるとしている。

MUJI HOUSEでは、建築費だけでなく、燃費(光熱費)や環境負荷までを考えた家づくりを目指しており、その一環として高い断熱性能を実現しているという「MUJI INFILL 0」を2015年に発売。マンションや団地の性能向上にこだわったリノベーションを行なってきた。

MUJI INFILL 0では広々とした一室空間と高い断熱性能を実現するため、断熱材は最高水準の0.020W/(m・K)の断熱性能を実現する「フェノール樹脂断熱ボード」を採用している。ZEH水準商品では、この断熱材の厚みを通常仕様の約1.8倍とすることで断熱性能をさらに高める。

窓には既存の窓の内側に複層ガラスの樹脂製インナーサッシを取り付ける「トリプルガラス」を採用しているが、より高い断熱性能を発揮するため、インナーサッシはLow-E複層ガラスを採用する。

これらによりMUJI INFILL 0 ZEH水準商品では、断熱等性能等級は国の定めるZEH水準と同等の「等級5」、省エネ性能を示す一次エネルギー消費量等級は最高の「等級6」となり、新築基準を超える断熱性能を実現するという。

そのほか、MUJI INFILL 0では2017年よりすべてのリノベーション住戸において、国の基準に基づく温熱計算を行なっている。個人の感覚で捉えられていた温熱性能をデータで可視化し、一軒ごとに立地条件や周辺環境に合わせ、日射取得と遮蔽をシミュレーションして数値化する。