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ソフトバンク、成層圏通信HAPSに既存スマホで使える周波数帯を追加

ソフトバンクは、成層圏通信プラットフォーム(High Altitude Platform Station、HAPS)の携帯電話基地局で利用できる周波数帯の拡大について、既存のスマートフォンが対応している700~900MHz帯、1.7GHz帯、2.5GHz帯の追加が正式に決定したと発表した。

ソフトバンクは国際電気通信連合の無線通信部門(ITU-R)やアジア・太平洋電気通信共同体(APT)でHAPSに関する国際標準化活動を行なっており、日本を代表して議論を主導。11月20日~12月15日にアラブ首長国連邦・ドバイで開催されたITU-Rの2023年世界無線通信会議(WRC-23)では、700~900MHz帯、1.7GHz帯、2.5GHz帯の追加が正式に決定した。これにより、各国・地域でHAPSのモバイルブロードバンドを導入する際、周波数帯の柔軟な選択が可能になり、既存のスマホでも利用が可能になる。

HAPSでは従来、2GHz帯を利用する形だったが、これに携帯電話で国際的に使われている複数の周波数帯を加えたことで、今後は各国・地域において、HAPSの導入に向けた検討や、制度の整備が進むことが期待されるとしている。

また将来的には、より多くの国・地域において、HAPSの携帯電話基地局とユーザー間で、既存のスマホを使って通信を直接行なうことが可能になる。特に地上の基地局ではカバーが難しい上空や離島、山岳地帯や発展途上国など、通信環境が整っていない場所への安定した通信ネットワークの提供や、大規模な災害によって地上基地局の通信サービスが中断した場合の、早急な通信エリアの復旧を実現できるとしている。