GoogleのチャットAI「Bard」、マップやGmailと連携可能に

Googleは19日、会話型サービスの「Bard」において、Googleのアプリやサービスと連携できる拡張機能を日本語でも対応開始した。この拡張機能を使用することで、必要な情報が複数のGoogleアプリやサービスにまたがる場合も、Gmail、Google ドキュメント、Google ドライブ、Google マップ、YouTubeなどのGoogleツールから関連情報を検索し、Bardの回答内に一括で表示する。

たとえば、友人と複数人で富士山への旅行を計画している場合、従来は多くのブラウザタブを開きながら、複数のサービスやアプリを横断して調べていた。今回のBardの機能拡張により、自身のGmailのメールから全員が都合の良い日程を探し、リアルタイムのフライトとホテルの情報を検索するようにBardに質問し、回答をもらえるようになる。

また、Google マップで空港までの道順を確認したり、空港でのアクティビティに関するYouTube動画を視聴するなど、Bardとのひとつの会話内で完結できる。

Bard は、メール スレッドの日付、ホテルやフライトの情報などの回答を生成

転職活動時でも、例えばBardに「ドライブから2023年6月というタイトルの履歴書を見つけて、それを短い文章に要約して」と依頼。新しい「カバーレター」を作成できるという。

個人のコンテンツは、Bardを広告に表示するためや、Bardのモデルのトレーニングをするために使用することはない。また、拡張機能の利用については、プライバシー設定から管理でき無効にすることができる。

なお、英語版のBardでは新しいAIモデルのGemini Proが利用可能になっている。