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グーグルの新AIモデル「Gemini Pro」、プレビュー提供開始

Google Cloudは13日(米国時間)、新たな生成AIモデル「Gemini」の中核バージョンとなる「Gemini Pro」を開発者向けのAIプラットフォーム「Vertex AI」上でのプレビュー利用を開始した。また、開発者ツール「Google AI Studio」でもGemini Proが利用可能となった。

Gemini(ジェミニ)は、「画像」「文字」「音声」「動画」といった複数の要素を同時に扱える「マルチモーダル」に対応した新たなAIモデル。最上位のGemini Ultra、中核となるGemini Pro、スマートフォンなどエッジデバイスに搭載できるGemini Nanoの3種類が用意されるが、今回公開されたのはGemini Pro。開発者はGeminiを活用したサービスを構築可能となる。

今回のリリースでは、Gemini Proはテキストの入出力に対応。また、テキストと画像を入力、テキストを出力するGemini Pro Visionマルチモーダルエンドポイントも利用可能になる。Gemini Proは38言語に対応する

Vertex AI上のGemini Proでは、テキスト、コード、画像、動画の情報処理に対応した新しいエージェントを開発者が構築可能で、プロンプトエンジニアリング、LoRA、RLHFなどの手法を用いて、カスタマイズが可能としている。

Google AI Studioでは、1分あたり最大60リクエストまで、Vertex AIでは2024年初めの一般提供開始までは無料で利用可能。一般提供後は、1,000文字ごとや画像ごとに料金が発生する。

また、Google Workspaceにおいて生成AI機能を提供する「Duet AI」においても、今後数週間でGeminiを導入していく。