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iOS 17.2公開 新アプリ「ジャーナル」や「空間ビデオ撮影」対応

アップルは12日、iOS 17.2を提供開始した。新しい方法で日々の出来事を振り返り、思い出を残せる“ジャーナル”アプリが新たに導入されたほか、アクションボタンで“翻訳”の呼び出しに対応。また、カメラ機能ではiPhone 15 Pro/15 Pro Maxで「空間ビデオ撮影」に対応する。

ジャーナルアプリは、日々の出来事を書き留めて、あとから振り返れるアプリ。書いたメモだけでなく、外出、写真、ワークアウトなどがグループ化され、体験を簡単に思い出せるようにする。

ジャーナル

iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでは「空間ビデオ撮影」に対応。お気に入りの瞬間を3次元で撮影できる機能で、標準ダイナミックレンジ(SDR)で解像度1080p、毎秒30フレームで撮影される。コンピュテーショナルビデオ撮影技術とHEVC圧縮により、「空間の思い出をコンパクトなファイルサイズ」で残せるという。

iPhoneを横向きにして、空間ビデオアイコンをタップして、録画ボタンで撮影開始。メインカメラと超広角カメラの両方でビデオ撮影を開始し、超広角カメラの視野をメインカメラの視野と一致するようにスケール変更した後、1つのビデオファイルに保存する。

撮影した空間ビデオは、写真アプリの「空間」に保存され、iCloudを通してデバイス間で同期される。また、2024年発売の「Apple Vision Pro」を使って空間を“追体験”できるようになるという。

AirDropでは、連絡先の共有オプションが拡張され、2台のiPhoneを近づけることで搭乗券や映画のチケットなどの有効なパスの共有ができるようになる。また、iPhone 13とiPhone 14では新規格の「Qi2」充電器に対応する。

主なアップデート内容は以下の通り。

iOS 17.2の更新内容
ジャーナル

・日々のささやかな出来事から大きなイベントまで書き留めておくことができる新しいアプリ
・ジャーナル記入の提案によって、外出、写真、ワークアウトなどがインテリジェントにグループにまとめられるため、体験を簡単に思い出せる
・フィルタを使用して、ブックマークしたエントリーの検索や添付ファイル付きのエントリーの表示を素早く実行で、日々の重要なモーメントを振り返れる
・通知をスケジュールして、選択した曜日と時間にジャーナルを書くことをリマインドし、ジャーナル記入の習慣を続けられる
・Touch IDまたはFace IDを使ってジャーナルをロックするオプション
・iCloud同期により、iCloud上でジャーナルエントリーを暗号化された安全な状態で保管--
アクションボタン
・iPhone 15 ProおよびiPhone 15 ProMaxで“翻訳”オプションをアクションボタンに割り当てることにより、語句を素早く翻訳したり、別の言語でほかの人と会話したりすることが可能

カメラ

・空間ビデオでは、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxでビデオを撮影して、Apple Vision Proの3次元環境でメモリーを追体験することが可能
・iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで遠くの小さな被写体を撮影するときの望遠カメラのフォーカス速度が向上

メッセージ

・キャッチアップの矢印を使用すると、右上隅に表示される矢印をタップして、チャットの中にある最初の未読メッセージに簡単にジャンプすることが可能
・コンテクストメニューで“ステッカーに追加”オプションを選択して、吹き出しにステッカーを直接追加することが可能
・ミー文字のアップデートにより、ミー文字の体型を調節する機能が追加
・連絡先キー確認で、膨大な数デジタル脅威にさらされている人向けに、意図した相手とのみメッセージをやり取りしていることを確認するための自動通知と連絡先確認コードを提供

天気

・“降水量”の表示で、今後10日間の特定の日の雨や雪の状況を把握することが可能
・新しいウィジェットで、今後1時間の降水、日別天気予報、日の出と日の入の時刻のほか、空気質、体感温度、風速などの現在の気象状況の表示を選択可能
・風の地図のスナップショットを使用すると、風のパターンを素早く見極め、マップオーバーレイのアニメーションにアクセスして、今後24時間に予想される風の状況に備えることが可能
・インタラクティブな月のカレンダーで、翌月の任意の日の月の位相を簡単に視覚化

機能改善とバグ修正

・AirDropの改善により、連絡先の共有オプションが拡張され、2台のiPhoneを近づけることで搭乗券や映画のチケットなどの有効なパスの共有が可能
・Apple Musicで“お気に入りの曲”プレイリストを使用して、お気に入りに指定した曲に素早く戻ることが可能
・集中モードからApple Musicの“視聴履歴を使用”を無効にして、再生したミュージックが“最近再生した項目”に表示されないようにしたり、おすすめに反映されないようにすることが可能
・新しいデジタル時計のウィジェットを使用すると、ホーム画面やスタンバイ画面で時刻を一目で確認することが可能
・自動入力機能の強化により、PDFやその他のフォームのフィールドを識別して、連絡先から名前や住所などの情報を入力することが可能
・新しいキーボードレイアウトが8種類のサーミ語に対応
・“メッセージ”のステッカーに“センシティブな内容の警告”を表示することで、ヌードを含むステッカーが予期せず表示されるのを防止
・iPhone 13とiPhone 14のすべてのモデルでQi2充電器に対応
・特定の車種の車内でワイヤレス充電ができないことがある問題を修正
・QRコードを使用した一部の支払い方法に関する問題を修正

またiPadOS 17.2も提供開始。PDFの自動入力の機能強化や“メッセージ”と“天気”の改善、その他の機能、バグ修正、およびセキュリティアップデートも含まれる。

iPadOS 17.2の更新内容
PDF

自動入力機能の強化により、PDFやその他のフォームのフィールドを識別して、連絡先から名前や住所などの情報を入力することが可能

メッセージ

・キャッチアップの矢印を使用すると、右上隅に表示される矢印をタップして、チャットの中にある最初の未読メッセージに簡単にジャンプすることが可能
・コンテクストメニューで“ステッカーに追加”オプションを選択して、吹き出しにステッカーを直接追加することが可能
・ミー文字のアップデートにより、ミー文字の体型を調節する機能が追加
・連絡先キー確認で、膨大な数のデジタル脅威にさらされている人向けに、意図した相手とのみメッセージをやり取りしていることを確認するための自動通知と連絡先確認コードを提供

天気

・“降水量”の表示で、今後10日間の特定の日の雨や雪の状況を把握することが可能
・新しいウィジェットで、今後1時間の降水、日別天気予報、日の出と日の入の時刻のほか、空気質、体感温度、風速などの現在の気象状況の表示を選択可能
・風の地図のスナップショットを使用すると、風のパターンを素早く見極め、マップオーバーレイのアニメーションにアクセスして、今後24時間に予想される風の状況に備えることが可能
・インタラクティブな月のカレンダーで、翌月の任意の日の月の位相を簡単に視覚化

その他の改善

・Apple Musicで“お気に入りの曲”プレイリストを使用して、お気に入りに指定した曲に素早く戻ることが可能
・集中モードからApple Musicの“視聴履歴を使用”を無効にして、再生したミュージックが“最近再生した項目”に表示されないようにしたり、おすすめに反映されないようにすることが可能
・新しいデジタル時計のウィジェットを使用すると、ホーム画面やロック画面で時刻を一目で確認することが可能
・新しいキーボードレイアウトが8種類のサーミ語に対応
・“メッセージ”のステッカーに“センシティブな内容の警告”を表示することで、ヌードを含むステッカーが予期せず表示されるのを防止