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空飛ぶクルマ離着陸場開発で共同検討 ANAと野村不動産ら

ANA ホールディングス、Joby Aviation、野村不動産の3社は、日本における電動エアモビリティeVTOLの離着陸場(バーティポート)開発に向けた共同検討に関する覚書を締結した。日本国内の都市部を中心とし、利便性の高いバーティポート開発に向けた事業的・技術的検討、社会受容性を得るための取組み、戦略的パートナーシップ構築に向けた検討等を共同で進める。

ANAとJobyは、'22年にパートナーシップを締結。電動エアモビリティの運航サービス実現に向けた事業検討を進めながら、首都圏と関西圏を中心に利便性の高いエリアへの離着陸場設置に向けた調査・検討に取り組んでいる。今後も、地上インフラの開発、整備を通じた新しい空の移動手段の実現を目指すという。

野村不動産は、東京都の「東京ベイeSGプロジェクト 令和5年度先行プロジェクト」においてeVTOL用浮体式ポートを核とした陸海空のマルチモーダルMaaS実現に向けた実証事業を推進するなど、次世代モビリティの早期の社会実装に貢献する取組みを進めている。

eVTOL(Electric Vertical Takeoff and Landing)は、電動モーターで複数の回転翼を回転させ、垂直離着陸できる小型航空機。「空飛ぶクルマ」とも呼ばれる。

Jobyが開発を進めるeVTOLは、電動で低騒音かつ排気ガスがゼロであるとし、最大航行距離約100マイル(160km)超、最高速度200mph(約320km/h)で航行可能な5人乗り仕様。都市圏での新たな移動体験を実現するために設計されているという。