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Meta、メッセンジャーをE2EE暗号化

米Metaは、Messengerにて、個人間のチャットのデータを暗号化する取り組みを開始した。Messengerのユーザー数はグローバルで10億人以上におよぶため、展開の完了までに数カ月がかかるとしている。更新された際にはリカバリー方法の設定も案内される。また、Messengerに新機能も追加する。同社では、2011年にサービスを開始して以来の最大の改善アップデートになるとしている。

Messenger全体のプライベートチャットと通話が暗号化される。2016年からMessengerには暗号化オプションが用意されていたが、初期設定の状態でエンドツーエンドの暗号化が導入される。これにより、ユーザーが特別に申告しない限り、メッセージ内容はMetaであっても内容を確認できなくなる。

またMessengerでやり取りするメッセージについて、送信後15分以内なら、送信直後のメッセージや変更したいメッセージについて、内容を編集できるようになった。なお、問題のあるメッセージとして報告された際は、編集前のメッセージも含めて調査対象になる。

Messengerの消えるメッセージ機能は、メッセージの送信後、24時間表示されるようになる。またメッセージが消える機能がオンになっていることが分かりやすく表示される。消えるメッセージ機能はエンドツーエンドの暗号化機能で提供されるが、不適切なメッセージを受け取った場合は報告できる。

新しく「既読」コントロール機能が提供される。ユーザーは、メッセージの「既読」を相手に知らせるかどうかについて、選択できるようになる。メッセージを開いたらすぐ返信しなければいけないというプレッシャーを軽減できるとしている。

写真と動画の機能がアップグレードされ、操作を簡単にしたり、画質のアップグレード、レイアウトの追加などが行なわれる。現在は小規模でテストされており、今後数カ月の間に規模を拡大する。

利用が拡大しているという音声メッセージ機能が拡張され、1.5倍速と2倍速の再生機能が追加される。また再生の中断と再開、バックグラウンド再生にも対応する。