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空飛ぶ基地局「HAPS」開発加速 25年度実用化へ

Space Compass、NTTドコモ、NTT、スカパーJSATの4社は、成層圏を飛行する高高度プラットフォーム「HAPS(High Altitude Platform Station)」を経由して、スマートフォンやタブレットなどへ直接通信サービスを提供するための研究開発を開始した。2025年度中の実用化を目指す。

携帯端末向け直接通信システムの早期実用化に向けた開発の加速と、実用化後の利用拡大を見据えた高速大容量化技術の研究開発で、情報通信研究機構(NICT)が公募する「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」に採択されて取り組むもの。

成層圏を無人飛行するHAPSにより、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末へ直接通信サービスを提供するため、成層圏環境の携帯端末向け通信実験を日本国内で実施する。

また、Beyond 5G時代におけるHAPSの普及とユースケースの拡大を図るため、携帯端末とHAPS間の通信(サービスリンク)の高速大容量化やHAPSと地上GW(ゲートウェイ)局間の通信(フィーダリンク)を途切れさせない技術の実現、TDD周波数帯の活用など、システムの高度化も目指す。研究開発期間は最長の場合で2023年11月2日~2028年3月末まで。