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スターリンク、回転不要の新型アンテナ ルーターも刷新

米SpaceXは、衛星インターネットの「Starlink」(スターリンク)向けに提供する最新のアンテナとルーターの情報を公開した。現在は、米国にて一部のユーザーが招待制で購入できる。

アンテナは回転不要でスリム化

新型アンテナは視野が110度で、アンテナ本体の回転が不要になり、キックスタンドで角度を付けるだけで、地面に直接設置できるようになった。初期セットアップの解説ビデオでは、大まかな方向はユーザーがアプリで確認しながら手で調整する様子が紹介されている。

回転不要となったことでアンテナを持ち上げる専用スタンドは必須ではなくなり、アンテナ本体から駆動部が省かれ薄型化された。

耐候性も向上し、防水はIP67に、防風性能は最大風速40mになった。動作温度は-30℃~50℃、融雪性能は1時間に40mmの積雪まで対応する。消費電力の平均は75~100W。大きさは594×383×39.7mm(縦×横×厚さ)。重さは2.9kgで、キックスタンド装着時は3.2kg。

Wi-Fi 6対応の新型ルーター

スターリンクWi-Fiルーターは「Gen 3」と呼ばれる世代に刷新される。先行してルーターのみが一部に提供され情報も公開されていたが、新型アンテナではセットで提供される。

形状は横長になり、新たにWi-Fi 6をサポートしたトライバンドルーターで、無線がカバーできる範囲も広がった。新たにRJ45の有線LANポートを2つ備えるほか、ACアダプターで駆動する点も従来とは異なる点になる。大きさは43.4×298.6×120.4mm、重さは約570g。ACアダプターは100~240V、2.5Aの仕様で、大きさは173×93×35.75mm、重さは約650g。