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オカムラが新たな電動昇降デスク オフィス普及に本腰
2023年11月6日 18:30
オカムラは、オフィス向け電動昇降デスクの新製品「Swift Nex」(スイフト ネックス)を11月に発売する。価格は183,920円~。
2015年に発売した「Swift」の改良版で、オフィスワーカーの身体的・精神的な健康や、身体に合った労働環境を促進するのが目的。本製品以外でも、新たに展開するエグゼクティブ向けラインナップで電動昇降デスクを取り揃える。北欧やアメリカ、ドイツと比較して、まったく普及していない国内オフィスの電動昇降デスクについて、これら新製品で改めて訴求していく形になる。
「Swift Nex」は従来の「Swift」と比較して、構造体を見直し、細い脚をベースに天板の厚さを薄くして、広い足元空間を確保。ワゴンと併用することも可能になっている。
天板面にあった配線口をなくしてフルサイズで広く使えるようにしたのが特徴。電動昇降機能により、座り姿勢、立ち姿勢のどちらでも、利用者ひとりひとりにあった高さに調整できる。
オプションとしてクランプタイプで天板から浮き上がる「クランプコンセント」を用意。天板裏面に設置する大容量配線トレーや、カールコード電源タップ、バックパネルなどもラインナップされる。
エグゼクティブも働き方を変革「パラダイム」
オカムラは新製品群を11月6日に発表、一部は11月に発売する。2024年を中心に展開するこれらの製品は、同社ショールームで開催する「オカムラグランドフェア 2024」で紹介される。
2024年はエグゼクティブ(役員、管理職)向けのオフィス家具「パラダイム」も発売する。これは、エグゼクティブへのアンケートを基に、従業員との一体感を高めたり、新たな働き方へのシフトをサポートしたりするコンセプトになっている。コミュニケーションを重視した場所には、圧迫感の少ない、片持ちの電動昇降デスクを提案。L字型デスクにも電動昇降タイプが設定される。
また従来の、プライバシーを重視した個室中心のレイアウトを見直し、個室は小型にしながら、従業員とのコミュニケーションがとりやすい空間を設けたり、ビデオ会議向けのテーブルを用意したり、通常の執務エリアとの堺にラウンジエリアを設けてコミュニケーションを促すといった提案を行なっている。
作業しやすい“距離”を意識したワークテーブル
オカムラは、2021年以降、オフィス向け家具のシリーズとして、「ワークキャリアー」「ワークヴィラ」を展開してきたが、2024年はその間を埋めるような「ワークアイル」を追加する。
ワークアイルは複数人が作業できるデスク・テーブルを中心とした製品群で、“パーソナルスペース”の概念をヒントに、共同作業や相談がしやすい距離、あるいは個人作業しやすい距離といった、距離感を意識したデザインが特徴。
正方形や長方形のスタンダード型に加えて、2名の距離が共同作業向きの0.9m、個人作業向きの1.8mなど異なる組み合わせを実現する、豆型など異型のラウンドテーブルも用意。座席に応じて距離を調整できることで、人とのつながりや偶発的なコミュニケーションを生む場所を目指したという。
またユニークなやぐら型アッパーフレームと照明が付いたテーブルもラインナップ。場を囲む一体感が高まるデザインとしている。
テレキューブは電話ボックスタイプや車椅子対応タイプが登場
このほかオフィスをはじめ公共施設などにも提供されているワークブース「テレキューブ」は、第3世代にあたる現行の「Cタイプ」に品揃えを追加する。
低床仕様でスロープとスライドドアを組み合わせた、車椅子対応の「ユニバーサルタイプ」のほか、短時間の利用を想定した電話ボックスのようなサイズの「フォンブースタイプ」、より長時間の利用を想定し、ソファなどの代わりにワークチェアを設置できる「シ-ティングレイアウト」を加える。
さらに自治体や店舗で相談窓口としての利用を想定した製品「両面ドアタイプ」も加える。これは、オープンなカウンターで隣の人に内容を聞かれたくないといった、プライバシーに配慮した製品で、顧客用と職員用の出入り口が分けられているのも特徴。