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全銀ネットでシステム不具合、三菱UFJやりそなで他行宛振込できず

全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は10日、全銀システム(全国銀行データ通信システム)に不具合が発生し、多くの銀行で他行あての振込取引ができなくなっていると発表した。

システム不具合の影響を受けているのは、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、JP モルガン・チェース銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫。いずれも、他行宛の振込取引ができない状況が続いている。全銀ネットでは、原因調査中であり、復旧目途は10日正午時点では不明としている。

全銀システムは、振込などの金融機関相互間の国内の為替取引をオンライン処理するシステム。国内のほぼ全ての銀行が参加している。

【更新(10日19時)】

全銀ネットでは、他行あての振込は「バックアップ手段を用いて、振込取引の処理を実施している」と発表。また、夜間の振込に対応する「モアタイムシステム」については、通常どおり稼動しているという。

不具合の影響を受けたりそな銀行は、「モアタイム振込」においては、モアタイムシステム対応の他行への当日付振込が利用できるとしている。ただし、本日受付済みの振込を改めて依頼する場合、二重の振込となる可能性があるため注意するよう呼びかけている。