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渋谷のJR線上空に横断通路 サクラステージ開業後の歩行者・自動車動線

桜丘口地区交通環境全体の概要

渋谷区は、11月30日から順次開業する複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」の竣工に合わせ、再開発事業の中で整備される公共動線も開放されることから、周辺において変化する交通環境について公表した。

歩行者動線については、渋谷駅と周辺市街地を繋ぐJR南口改札・東西通路の整備等と連携して多層にわたる縦動線アーバン・コアや歩行者デッキおよび歩行者ネットワークが整備される。これにより、地形の高低差や鉄道、幹線道路による地域の分断を解消し、回遊動線、鉄道乗換え利便性・快適性の向上が期待される。

渋谷スクランブル交差点から見た渋谷周辺の様子。大型複合施設は左から、ヒカリエ、スクランブルスクエア、ストリーム(スクランブルスクエア後方)、サクラステージ、フクラス。スクランブルスクエアおよびストリームとサクラステージの間にJR線が走る(9月26日撮影)
歩行者動線

JR線横断通路については、渋谷駅南口北側自由通路と南通路の2本の歩行者通路が整備される。これにより、国道246号南側のJR線上空を東西方向に通行できるようになる。

渋谷駅南口北側自由通路は2026年度竣工予定。JR線を3階レベルで横断する跨線橋として自由通路を整備し、自由通路西側で渋谷サクラステージに、東側で渋谷ストリームに接続する。また、自由通路北側では、新設される(仮称)渋谷駅南口橋上駅舎(2026年度竣工予定)に接続する予定。

渋谷駅南口北側自由通路 イメージ

渋谷サクラステージの開業時は工事中の渋谷駅南口北側自由通路を暫定的に通行できるよう関係者と調整中で、夜間の工事時間帯を除き通行できる予定。

南通路は2023年12月1日供用開始。渋谷サクラステージの南端に位置し、JR線を3階レベルで横断する跨線橋として整備される。通路西側で渋谷サクラステージに、東側で渋谷三丁目方面(ホテルメッツ)へつながり、5時30分から24時30分の時間帯は通行できる。

南通路 イメージ
渋谷駅南口橋上駅舎から桜丘町方面への流れ

自動車動線については、都市計画道路(補助18号線)のうち、桜丘口再開発地内については先行的に整備を行ない、相互通行・歩車道分離の幅員15m道路として同地区における道路交通環境の改善を図る。

補助線街路第18号線の整備(再開発地内)

渋谷サクラステージ駐車場出入口は、補助18号線に面して設けられる。渋谷サクラステージB街区側にはタクシー乗降用の停車帯を6台分整備する。

横断歩道は補助18号線の整備と合わせ、さくら坂付近の横断歩道が国道246号沿いに移設(11月上旬頃移設予定)されるほか、区道432号線中央通りとの交差部に横断歩道を新設し、地上レベルでの歩行者動線を確保する。また、区道432号線中央通りとの交差部は、桜丘口地区内を通過する交通を円滑に処理できるよう信号制御される。

補助線街路第18号線の整備(再開発地内)

また、区道432・448号線の一方通行規制を変更。渋谷サクラステージ竣工により補助18号線の交通量が増加し、さくら坂下交差点部の混雑や歩行者の横断への影響が予測されることから、警視庁との協議において、「区道432号と区道448号の一方通行規制を変更」「新たに区道432号(中央通り)下を信号付き交差点」とし、さくら坂下交差点部の混雑解消を図る。

区道432・448号線の一方通行規制変更

ハチ公バスについては、夕やけこやけルート運行経路・バス停位置が変更される。区道432・448号線の一方通行規制の変更に伴うもので、区道448号線を通るハチ公バス(恵比寿・代官山循環夕やけこやけルート)について、運行経路を変更するとともに、文化総合センター大和田のバス停位置を渋谷インフォスタワー前に移設・統合する。

自動車動線、ハチ公バスの変更等の日時は、12月1日早朝および始発を予定。

ハチ公バス 夕やけこやけルート運行経路・バス停位置の変更