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歌舞伎町に新商業ビル「ハナミチ東京」開業 ⼭⼿線内唯⼀の⼤衆演劇場

ハナミチ東京 歌舞伎町

新宿メトログループは、歌舞伎町から日本文化を発信することを目的とした商業ビル「ハナミチ東京 歌舞伎町」を、10月1日より順次開業する。地下1階では、山手線内唯一の大衆劇場となる「歌舞伎町劇場」を展開する。開業に先立ち、内覧会が実施された。

ハナミチ東京 歌舞伎町は、地下1階・地上4階の商業ビル。場所は東京都新宿区歌舞伎町1-6-12で、新宿区役所の裏側にある東通りに面している。

東通り
施設入口
ハナミチ東京 歌舞伎町の目の前には新宿区役所本庁舎がある

歌舞伎町劇場のほか、ハナミチカフェ、珈琲西武 本店、和レンタル衣装 きぬも、食のHANAMICHI内藤新宿、食のHANAMICHIはなれ、BBQてらす御来光を展開する。このうち、HANAMICHI内藤新宿、HANAMICHIはなれ、BBQてらす御来光は、11月1日から順次開業予定。

歌舞伎町劇場は地下1階で、大衆演劇を中心に上演。大衆演劇とは江戸から続く庶民の娯楽で、同劇場では毎日日替わりで、お芝居とショーの2本立てで上演する。お芝居では喜劇、人情芝居、剣劇、ラブロマンスなど、ショーでは美しい衣装に身を包んだ役者たちが、手の届く距離で舞踊を披露する。毎月違う劇団の舞台を上演予定。

歌舞伎町劇場

歌舞伎町劇場の特徴は、長い花道と3基のせり、豊富な幕など本格的な和物舞台に対応可能な舞台機構と、7×3mの大型LEDビジョン。最新技術でショーアップした次世代型大衆演劇を楽しめるとしている。定員は154名。

花道は最後方座席付近まである
LEDビジョンは舞台背景の演出に活用できる

毎週木曜日の大衆演劇休演日を利用して、日本舞踊や落語など違ったジャンルの和物公演も実施。音楽やお笑いなども取り入れていくことも考えており、そういった活動を通して今まで大衆演劇に触れてこなかった人への大衆演劇場の認知向上および、大衆演劇という日本の文化を知ってもらう機会創出を図る。

ビル内に掲示されているポスター

1階のハナミチカフェは、ビル入口すぐの場所にあり、観劇しながら食べられる軽食やドリンクを用意する。夜はバーとしても営業予定。

ハナミチカフェ

2階には珈琲西武 本店と和レンタル衣装 きぬもが出店。珈琲西武 本店は創業59年の純喫茶として新宿三丁目で営業していたが、ハナミチ東京 歌舞伎町にて移転オープンする。ステンドグラスやソファ、照明などの装飾品は元の店舗から移設し、昭和モチーフを継承する。

珈琲西武 本店
かつて珈琲西武 本店があった新宿三丁目のメトロ会館。現地ではビル建て替えに伴う移転を告知している

きぬもは創業100年を迎える横浜の呉服店「あさひや」が展開する、和モダンをテーマとするレンタル衣装の新業態。気軽に使える着物から舞台衣装グレードの花魁風、昭和レトロ風衣装まで、小物と合わせて貸出を行なう。

和レンタル衣装 きぬも

3階の食のHANAMICHI内藤新宿では、「すし」「天ぷら」「蕎麦」「うなぎ」「串焼き」「茶屋」「呑み処」の7つの業態を揃えた、「江戸時代」をテーマとした江戸の雰囲気を感じる空間としている。

食のHANAMICHI内藤新宿 イメージ

4階の食のHANAMICHIはなれは、城内をイメージした煌びやかな空間で、個室は4つ備えている。最大20名の個室としても利用でき、結婚式の二次会やパーティーにも対応。ミニステージも装備しており、ショーの予約も可能となっている。

食のHANAMICHIはなれ イメージ

BBQてらす御来光は、和をイメージしたテラスバーベキューエリアで、最大68名の貸切利用も可能。

BBQてらす御来光 イメージ

なお、3階以上は内覧会時点では完成しておらず、内部を見ることはできなかった。