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冬のニセコ、タクシー不足を解決「ニセコモデル」 東京・札幌からタクシー派遣

タクシーアプリの「GO」とニセコエリアのタクシー事業者は、北海道 倶知安町・ニセコ町(ニセコエリア)における冬季期間のオーバーツーリズムによる交通課題解決に向けて、期間限定でタクシー車両・乗務員を他営業圏から派遣し、ラストワンマイルの足を確保する「ニセコモデル」の計画を立ち上げた。10月3日に調印式を実施し、今冬の稼働を目指す。

ニセコエリアでは、冬の観光シーズン中の観光客増加が顕著で、12月~3月の繁忙期間は移動需要が局地的に膨れ上がる。そのため、観光客だけでなく、地元住民においてもラストワンマイルの移動が困難となっている。

一方、地元のタクシー会社が保有する車両数は少ない。ドライバー確保が困難な状況で、8カ月間の閑散期を踏まえた採算性を考慮すると、閑散期に応じた車両数での稼働をせざるを得ない状況だという。

こうした課題解決のために開始するのが「ニセコモデル」。官民連携のもと、ニセコエリア限定でタクシーの営業区域外旅客運送と遠隔点呼の仕組みを活用し、繁忙期のみ札幌などの他エリアからタクシー車両と乗務員を「応援隊」として派遣する。

応援隊の派遣に伴う乗務員の宿舎確保や滞在費補助は町が担い、車両はアプリ注文限定とすることで、乗務員のインバウンド接客や営業ハードルを下げ、運行効率を最大化させ供給力向上を狙う。今冬の稼働を目指しており、車両と乗務員の応援隊派遣は札幌と東京など他エリアのタクシー事業者(7社)を予定している。

ニセコモデルでは、GOと、北海道ハイヤー協会、北海道虻田郡倶知安町、ニセコ町が連携。また、全国ハイヤー・タクシー連合会、国土交通省、倶知安観光協会、倶知安商工会議所、ニセコリゾート観光協会、ニセコ町商工会、ニセコプロモーションボードらが協力する。