ドコモ、衛星電話サービス「ワイドスターIII」

NTTドコモは、衛星電話サービス「ワイドスターIII」を10月11日から開始する。あわせて「ワイドスターIII可搬型端末」と「ワイドスターIII設置型端末」も発売する。

ワイドスターIIIは、静止衛星により日本全土と日本沿岸から約200海里をサービスエリアとした通信サービス。地上災害や気象の影響を受けにくく、安定した通信サービス(通話・データ通信・SMS)が提供可能になる。緊急時の連絡手段や企業のBCP対策など、幅広いシチュエーションで活用可能とする。

音声通話では、携帯電話番号(0A0)による発着信や緊急通報(110・118・119)が利用可能。また、データ通信では、下り最大1.5Mbpsでの通信に対応する。

端末は、新たにGPSに対応し位置測位が可能となり、RJ-11コネクタを搭載したため固定電話機との直接接続が可能となる。可搬型端末にはWi-Fiルータ機能を搭載し、スマートフォンのテザリングや、専用アプリをインストールすることでハンドセット代わりに利用することも可能。着信時には音声通話とFAXの使い分けも可能。

ワイドスターIII可搬型端末

ワイドスターIII設置型端末

料金は、タイプMプラン契約で月額基本使用料10,450円(無料通話・SMS分2,200円を含む)から。タイプMの通話料は30秒あたり99円で、データ料金は0.352円/1KB。

赤道上空36,000kmの静止軌道上のN-STAR衛星を利用。データ通信は、上りが可搬型端末で最大250kbps、設置型端末で最大1Mbps。下りは可搬型・設置型端末共通ともに最大1.5Mbps。