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au、新料金プランは「マネ活」 データ使い放題+金融サービスでお得に
2023年8月23日 12:09
KDDI、沖縄セルラーは、データ容量が使い放題となるauのスマートフォン向け料金プラン「auマネ活プラン」を提供開始する。月額料金は7,238円だが、同プランに加入し、auの金融サービスをセットで利用することで、au PAY残高還元特典とサービス利用特典を受けられるもの。
auマネ活プランの加入と、auフィナンシャルグループ各社の金融サービス(au PAY カード/au PAY/auじぶん銀行/auカブコム証券)のセット利用で、特典を付与する。金融サービス利用時の特典が上乗せされるスマートフォン向け料金プランの提供は、携帯業界初としている。
auマネ活プランは7,238円だが、自宅のインターネットサービスの加入などで月額1,100円を割り引く「auスマートバリュー」の適用で、月額6,138円となる。
さらに、au PAYカード加入者は300円割引、auじぶん銀行の口座保有で300円割引、通信料をauじぶん銀行もしくはau PAYカード支払いとすることで200円割引で、合計800円引きするため、実質5,338円となる。
この毎月800円の割引は、期間を限定せずに「ずっとおトク」として提供。利用の翌月にau PAY残高が還元される。
さらに「賢く増やす」として、利用に応じて、ポイント還元などを実施。特に、au PAY ゴールドカード(年会費11,000円)を利用することでお得になる仕組みとなっており、au PAYゴールドカードの場合、通信料金のポイント還元率が12カ月間限定で合計最大20%に上乗せされる。
また、au PAY決済の還元率が0.5%上乗せで2%に、au PAYゴールドカードの決済率が0.5%上乗せの1.5%、auじぶん銀行の金利優遇特典が最大0.30%(0.1%上乗せ)、auカブコム証券のNISA口座におけるクレカ積立特典が2%上乗せされ、1年間限定で最大3%となる。
au PAYゴールドカードで契約者で、毎月通信料金5,580円、コード払い3万円、カード払い5万円、預金残高100万円、つみたてNISA 3.3万円のモデルケースでは、毎月4,348円のプラスとなり、年間では約5.2万円相当のプラスとする。
カードを使わずに、auマネ活プランのみを契約した場合、au PAY決済特典が0.5%上乗せの1%還元に、auじぶん銀行の金利優遇が0.05%プラスの最大0.25%、auカブコム証券でau PAYカード決済で投信積立時に0.5%上乗せで1.5%還元となる。
プランの詳細については「au マネ活プラン」のWebサイトで案内している。
また、同サイトでは「おトク度かんたんシミュレーション」を公開。auスマホの利用料金と、特典対象の金融サービス(au PAY カード/au PAY/auじぶん銀行/auカブコム証券)の毎月想定利用額を入力することで、年間の想定おトク額が表示され、加入前に自分にとって「どれだけお得か」を確認できるようにした。
加入者向けには、専用ポータルサイト「auマネ活 ポータル」を提供。各特典の還元状況や、還元予定のau PAY 残高の合計額を確認できるほか、au PAY 決済特典、au PAY カード決済特典のポイント還元予定状況などを把握できる。
なお、、Netflix(ベーシックプラン)などが付帯する「auマネ活プランNetflixパック(P)」や、動画・音楽配信など7つのエンタメサービス+Amazonプライムの「auマネ活プラン ALL STARパック2」など、金融サービスの特典に加えてエンタメサービスもセットのデータ使い放題プラン9月1日から提供する。
ポイ活から「マネ活」へ 通信・金融連携でau経済圏拡大
ポイントを貯めてお得に生活する「ポイ活」という言葉は一定の認知が広がっているが、KDDIでは、「使う」、「貯める」に加えて、将来に向けて資産を育てる活動として「マネ活」を提唱。auフィナンシャルグループ各社の金融サービスと連携により、お得に資産形成できる仕組みを提供していく。
2008年のじぶん銀行(auじぶん銀行)を皮切りに、KDDIグループ内で決済や投資、ローン、保険・年金などの金融サービスを強化してきた。これにより「スマホ中心の金融サービス」を実現できる環境は整えられている。
しかし、KDDIの高橋誠社長は「経済圏としては他社の後塵を拝していると」とも語る。つまり、豊富な金融サービスとその連携基盤をユーザーに伝えきれていないという課題認識だ。
一方、「貯蓄から投資へ」の政府方針や、高校での金融教育必修化などもあり、「我々世代より若者のほうが資産形成意欲が高い」(高橋社長)と指摘。若年層を中心として、金融意識が高まっており、24年1月開始予定の新NISA制度などで、資産形成意欲は今後さらに高まると見られる。そのためau IDを軸に金融サービスと通信を連携させた「マネ活プラン」で、au経済圏の拡大と活性化を目指す。
ターゲットは、投資や資産運用を開始できていない人やau経済圏を利用しており、サービスを「まとめたい」人などを想定。具体的な目標値は出していないものの、現在、店頭での契約の多くが無制限プラン(auデータMAXプラン)となっており、相当数が「マネ活プラン」を契約すると見込む。
なお、PovoやUQ mobileなどのブランドについては、「全く同じではないが、ターゲットに応じたプランを検討していきたい」(高橋社長)と言及。まずはauの料金プランで人気の無制限プラン(auデータMAXプラン)で導入した形だ。
マネ活プランの契約においては、銀行や証券口座開設なども必要となるため、店頭での説明も難しくなりそうだ。この点は、資産形成への興味関心が高まっているため、丁寧な説明を行ない理解を図っていく方針。また、「ずっとお得」の800円割引などのわかりやすさや、シミュレータで自分にとってどれだけ「おトク」かをイメージしやすくしていく。
マネ活プランでは、auの契約拡大や解約防止だけでなく、「au経済圏」の拡大も目指す。auじぶん銀行においては、毎月の口座開設数で、現在の倍増を見込む。また、au PAYカードの発行も倍増を見込むほか、特にゴールドカードの発行拡大を見込んでおり、現在au PAYカードの中で2割程度のゴールドを、5割まで拡大する。
発表会には、タレントの田中みな実さんが登場。スキンケアとともにこれから投資にも力を入れていくとコメントした。