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新宿駅西南口地区の再開発に着手。京王線新宿駅も改良工事へ

京王電鉄は2日、新宿駅西南口地区開発計画と京王線新宿駅改良工事について、事業を推進することを決定した。同社の中核事業が集中する新宿エリアにおいて、資産と機能を更新し、同計画を推進していく。

同計画は、2018年3月に東京都・新宿区から公表された「新宿の拠点再整備方針」に示されている「新宿グランドターミナル」の実現に向け、重層的な歩行者ネットワークや滞留・回遊空間等の基盤整備、宿泊施設整備による国際競争力を高める都市機能の導入、環境負荷低減と防災力強化などに取り組むもの。

同計画では、現在の京王百貨店の場所を含む北街区と、甲州街道をはさんで渋谷区側の南街区に分けられるが、まずは南街区の開発に着手する。南街区は地上37階(高さ225m)、地下6階の大規模再開発となり、店舗、事務所、宿泊施設、駐車場などを集約する。敷地面積は約6,300m2、延床面積は150,000m2。工期は2023年度から2028年度を予定している。

現在の南街区周辺

あわせて、新宿駅改良工事を段階的に開始。まず、京王線新宿駅の地下2階ホームを北側へ移動し、ホーム北側端部に改札を新設することで、地下2階のホーム階から東京メトロ丸ノ内線へ乗り換え可能な動線等を整備する。これにより、新宿駅西口地下広場における歩行者交錯の改善と、乗り換え時間の短縮を目指す。

同計画の南街区開発と新宿駅改良工事は、2023年度より着手。現在の京王百貨店がある北街区開発の着手は南街区竣工後を予定しており、2040年代の完成を見込む。

南街区開発における総事業費のうち京王電鉄の事業費と、新宿駅改良工事費(一部先行分)は920億円を予定。新宿駅改良工事全体での同社総事業費は、現時点では3,000億円程度を想定している。