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「ジャパン・レール・パス」、10月から5万円に値上げ
2023年7月26日 16:56
JRグループは、インバウンド向け鉄道周遊パス「ジャパン・レール・パス」の価格改定を、10月1日に行なうと発表。4月に価格改定を発表しており、今回、価格改定日と商品内容の拡充詳細が決定した。
ジャパン・レール・パスは、JRグループ6社が共同して提供する周遊パス。グリーン車用と普通車用の2種類があり、それぞれ7日、14日、21日間パスに分かれ、有効期間内なら一部の路線を除き自由に鉄道を乗り降りできる。
価格は、普通車用の7日間パスの場合、従来はJR指定販売店等では29,650円、専用サイトでは33,610円だったが、改訂後は50,000円に統一される。グリーン専用7日間パスの場合、従来は同39,600円、同44,810円だったが、70,000円に統一される。
発売場所については、これまで日本国内窓口でも試験発売していたが、10月1日からは専用サイト(JAPAN RAIL PASS Reservation)に統合される。価格改定は、専用サイトで購入する場合は10月1日4時(日本時間)から行なわれるが、海外のJR指定販売店・代理店で引換証を購入する場合は、購入箇所の現地時間に準拠する。
また10月1日から、「ジャパン・レール・パス」購入者向けに、日本国内の主な観光施設の割引等のサービスも予定。詳細については9月上旬以降「ジャパン・レール・パス」のホームページで発表する
商品内容の拡充は、現在はジャパン・レース・パスで乗車できない、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号と山陽・九州新幹線の「みずほ」号に関するもの。改定後は、ジャパン・レール・パスを購入すると、「のぞみ」と「みずほ」に乗車できる専用きっぷ「【ジャパン・レール・パス専用】のぞみ・みずほ利用券」が新たに発売される。
同商品の発売も発表されていたが、新たに価格などの詳細が決定した。主な設定区間と価格は、東京・品川~名古屋が4,180円、東京・品川~京都が4,960円、東京・品川~新大阪が4,960円、新大阪~博多が4,960円。グリーン車用・普通車指定席用・普通車自由席用ともに同額。こども料金は半額。
グリーン車用のジャパン・レース・パス購入者は、のぞみ・みずほ利用券においてもグリーン車用を購入できるが、普通車用ジャパン・レース・パス購入者は、グリーン車用は購入不可。なおグリーン車用・普通車指定席用は座席数に限りがあり、空席があっても購入できない場合がある。
のぞみ・みずほ利用券の販売箇所は、全国のJRのきっぷうりば(みどりの窓口)、指定席券売機、旅行センターおよびJRが指定する旅行会社。有効期間は1日間。
東北や北海道エリアのインバウンドパスも値上げ
ジャパン・レール・パス以外の訪日外国人旅行者向け鉄道パスも、10月1日から値上げする。
「JR EAST PASS」(東北エリア)は、改定前が20,000円で、改定後は30,000円。
「JR EAST PASS」(長野・新潟エリア)は、改定前が18,000円で、改定後は27,000円。
「JR TOKYO Wide Pass」は、改定前が10,180円で、改定後は15,000円。
「N'EX TOKYO Round Trip Ticket」は、改定前が4,070円で、改定後は5,000円。
「JR East-South Hokkaido Rail Pass」は、改定前が27,000円で、改定後は35,000円。
「JR Tohoku-South Hokkaido Rail Pass」は、改定前が24,000円で、改定後は30,000円。
いずれもこども料金は半額。