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NFCとNFTで正規品を証明する技術 DNP

大日本印刷(DNP)は、NFCとNFTを組み合わせた正規品証明とデジタル上の所有証明システムを開発した。Web3イベント「WebX」にデジタルアートのRaptorsと共同出展し、試作版のデモンストレーションを行なう。

NFTを利用したデジタル作品が注目される中、デジタル上にしかない作品を現実世界に出力するニーズも高まっているという。DNPは長年培ってきた印刷技術・カラーマネジメント技術に強みがあり、Raptorsのブランド「GASHO2.0」はレリーフ・ペインティング技術を応用して、アルミ板に何層も重ねて塗装し立体的な表現を可能にする出力技術を有する。「WebX」への共同出展では、イラストレーター・藤ちょこ氏の作品をモチーフにした展示を行なう。

藤ちょこ氏の作品と出力バリエーション

DNPは2022年3月から提供している「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」を活用して、ブロックチェーン技術と連携してNFTを所有者に提供できるシステムを開発中。このシステムを応用し、スマートフォンですぐに真贋判定ができるシステムを目指す。

Web3関連のイベント「WebX」は、7月25日~26日に東京国際フォーラムで開催される。

DNPは、「XRコミュニケーション」事業の一環として、アニメ・マンガ・ゲーム等のIP(知的財産)ホルダーと協業して、印刷技術を通じてデジタル作品を現実に出力するソリューションをグローバルに展開。また、セキュアな認証技術とブロックチェーンを組み合わせ、欧州で進むDPP(Digital Product Passport)など、「モノの来歴証明」として将来的に活用することを見据えたソリューションの開発にも取り組むとしている。