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新・琵琶湖文化館、隈研吾事務所ら設計で27年開館 休館から約20年
2023年7月14日 14:33
滋賀県は、2008年から休館中の滋賀県立琵琶湖文化館の収蔵品や役割を引き継ぐ「(仮称)新・琵琶湖文化館」整備事業の落札者を決定した。落札者は丹青社関西支店グループで、設計は隈研吾建築都市設計事務所などが担う。場所は滋賀県大津市、開館は2027年12月の計画。
滋賀県立琵琶湖文化館は、1961年3⽉に開館した、仏教美術を中⼼とした滋賀の⽂化財の保護、展⽰公開などを行なっていた施設。県の財政事情や施設の⽼朽化、耐震対策などの課題から、2008年4月に休館。「新⽣美術館」として再整備し、2020年3⽉に開館する計画があったが、⼯事⼊札が不落となり実現に至らなかった。
その後、2021年3月に琵琶湖文化館の収蔵品や役割を引き継ぐ施設の活動や施設整備の基本的な考え方を定めた「(仮称)新・琵琶湖文化館基本計画」を策定。PFI法に基づき特定事業として選定した。
落札グループの代表企業は丹青社 関西支店、設計は隈研吾建築都市設計事務所、安井建築設計事務所、丹青社 関西支店が担う。
新・琵琶湖文化館では、文化財の収蔵、展示といった従来の博物館の機能のほか、「地域の文化財のサポートセンター」の機能と「文化観光拠点となるビジターセンター」の機能を備え、近江の文化財を保存・継承・活用・発信する中核拠点となるとしている。
収蔵・展示といった博物館機能や地域の文化財サポートセンターの機能等に関する業務は県が実施し、維持管理、文化観光等の業務を事業者が実施する。
場所は滋賀県大津市浜大津5-1-1。建物計画は、建築面積2,144.5m2、延床面積6,632.65m2、階数は地上4階・PH1階、最高高さ27.3m。
落札価格は108億280万4,577円。事業期間は'23年10月から'42年3月末日まで。