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大和ハウス、リラックスできる個室型ワークブース「ハコノワ」
2023年7月14日 09:00
大和ハウスとイシモク・コーポレーションは、植栽ユニットを搭載した独自の個室型ワークブース「ハコノワ」を7月14日より販売開始する。価格はウェルネスタイプが110万円~、シンプルタイプが85万円~(税別)。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で個室型ワークブースの需要が堅調に推移しており、今後もニーズが見込まれている。一方で、個室型ワークブースの狭小空間は、閉塞感から生じるストレスにより集中力の低下や疲労蓄積などの要因となるという課題があった。
これを受けて、リラックス効果と快適性・遮音性を高めた個室型ワークブースとしてハコノワを開発。
ハコノワは、リラックス効果を追求したウェルネスタイプとコストを抑えたシンプルタイプの2タイプ展開。カラーはヨーロピアンウォルナットとダオの2色展開。
ウェルネスタイプには、デスクの正面にバイオフィリックデザインを取り入れた奥行30cmの植栽ユニット「バイオフィリックウィンドウ」を設置。バイオフィリックデザインとは、「人間は本能的に自然とのつながりを求める」という概念に基づき、人工環境内に自然を直接的・間接的に取り入れようとするデザインのこと。これにより利用者は作業中に植物が視界に入ることで、ストレスを軽減できるという。
また、最大5段階に調光調色が可能なLED照明を採用しており、植栽生育の光源としてのスケジュール運転や時間帯に合わせた自動調光調色運転、ユーザーの好みに応じて光や色を都度調整する手動運転が可能となる。
さらに、独自の換気システムを搭載。高い遮音性を維持しつつ、十分な換気量を確保することで、ブース内の温熱環境を改善する。
一般的なワークブースは、換気量が足りずブース内の温度が上昇しやすいことが問題として挙げられるが、温度上昇を抑えるため大風量のファンを使用したりブースの上部を開放したりすると、ファンの稼働音が大きくなったり、音漏れしやすくなるなどの問題が生じる。
そこで、ハコノワの換気システムでは、大風量(250m2/h)かつ静穏性の高いエアパス用ファンを採用し、床上給気・天井排気の換気ルートによって換気効率を向上。室温に関するアンケート調査では、「ハコノワ」の利用者の約9割が「室温がちょうどよい・快適だ」と回答する結果となった。また、給気口と排気口に防音ボックスを設けることで、換気口からの音漏れを軽減し、遮音性能も向上させたという。
加えて、ハコノワは、他社製品(スチール製)と比較して、高いリラックス効果があることが利用者への調査で確認された。ワークブース利用者を対象に、アンケート調査と心拍測定を実施したところ、他社製品(スチール製)と比較して、ハコノワの方がリラックスできた利用者の割合が増え、さらにシンプルタイプよりもウェルネスタイプの方がその傾向が強くなることを確認したという。また、心拍測定では、ウェルネスタイプに設置される「バイオフィリックウィンドウ」により、交感神経と副交感神経の全体のバランスを表すLF/HFの低下量が増え、リラックス効果が高まる傾向を確認したという。
販売地域は全国(一部地域を除く)。価格はウェルネスタイプが110万円~、シンプルタイプが85万円~(税別)。なお、運搬・搬入設置工事費、諸経費、植栽費(ウェルネスタイプのみ)は別途必要。受注生産のため発注時期や台数によって価格は変動する。
外形寸法はウェルネスタイプが1,526×1,186×2,307mm(幅×奥行×高さ/消火装置含む)。シンプルタイプが1,186×1,186×2,307mm(幅×奥行×高さ/消火装置含む)。
遮音性能はD-30(普通の会話レベルをささやき声・深夜の郊外レベルまで減衰する程度)。