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脱炭素社会を推進する「Earth hacks」設立 味の素、DNP、ヤフーも参加
2023年7月11日 12:28
博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」と三井物産は共同で、脱炭素社会を推進する「Earth hacks」を設立した。
日本では'30年度までの温室効果ガスを46%削減('13年度比)することが目標として掲げられており、これを達成するためには家庭部門の排出量の66%削減が必要とされている。このことを受け、暮らしの中での脱炭素行動をいかに促進できるかが重要性を増しているため、生活者が自ら考えて脱炭素につながるアクションを起こす社会づくりを推進していく必要があるという考えのもと、共創型プラットフォーム「Earth hacks」を'21年11月よりスタート。今後プロジェクトの活動をさらに強化、加速するために、「Earth hacks株式会社」を設立した。
「Earth hacks」という名前は、「やらなければならない」といった我慢や制限ではなく、生活者が「前向きに、楽しみながら取り組めるアクション」を、「地球(Earth)にとって前向きで型にはまらない解決策(hack)を講じて脱炭素社会を目指していきたい」という想いから名付けられたという。
活動の一環として、CO2相当量に換算した値である「CO2e」を従来の製品と比較し、削減率を表示する「デカボスコア」の提供などを行なっている。
デカボスコアは現在70社を超える企業に導入されており、例えばトヨタ自動車による、自動車の製造工程で発生する端材を捨てずにIDカードホルダーやペンケースなどに生まれ変わらせるアップサイクルの取り組みや、日本航空によるエアバスの省燃費機材「A350型機」を活用した特別フライトの取り組みについてデカボスコアを算出したり、UCCグループであるユーシーシーフードサービスシステムズが展開する上島珈琲店では、タンブラー利用によるCO2e排出量の削減率に合わせてドリンクがお得に購入できるサービスを共に計画・実施したりするなど、様々な活動を行なっている。
また、新たに味の素、大日本印刷、ヤフーとの取り組みを7月10日より順次スタート。デカボスコアを通じて、生活者がより楽しみながら脱炭素につながるアクションができる施策や仕掛けを推進するという。
味の素では、フードロス削減の実践喚起を目的とした専用サイト「TOO GOOD TO WASTE〜捨てたもんじゃない!〜」で紹介されている40個のフードロス削減レシピにデカボスコアが導入される。
DNPでは、「DNP環境配慮パッケージングーGREEN PACKAGING」と共に、パッケージ領域でのCO2e排出量の算定やデカボスコア表示の促進、生活者向けイベントへの協力などを通して、環境に配慮された製品を選択しやすい仕組みづくりを協働していくという。
さらにYahoo!ショッピングでは、デカボスコア導入製品を購入できる「Earth hacksモール」をあらたに出店。ヤフーと協同して、生活者との接点強化を図る取り組みを強化していくという。