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大阪・安治川岸に空飛ぶクルマのポート「中之島GATEターミナル」

大阪府は、安治川左岸 中之島GATEターミナル整備・管理運営事業について、biidを優先交渉権者(契約候補者)とすることを決定した。提案では、レストラン運営やクルーズの実施、空飛ぶクルマのポートの運用を目指すことが盛り込まれている。

大阪府では、2025年大阪・関西万博の来場者を市内の観光拠点に船で誘客することにより、水都大阪の魅力を全世界に発信し、今後の大阪観光の柱の1つとして成長させるため、海と川の結節点において海船と川舟を乗り換えることができる中之島GATEの整備を進めている。

大阪府が整備する船着場と一体となったにぎわい施設の整備、管理運営を行なう民間事業者の事業提案を公募していた。所在地は大阪市西区川口二丁目54番1地先の河川区域。面積は堤内地が約4,600m2、入堀が約3,300m2。ともに現状は更地で、入堀については埋め立て済み。

公募時に大阪府が提供していた区域図

biidが選定された理由の1つとして、空飛ぶクルマのポートの運用を目指すなど先進的な提案がされている点が挙げられている。一方、その提案が実現しない場合の資金計画も検討されており、継続的な運営が期待されるとしている。

そのほか、レストラン運営やクルーズの実施、地域と一体となったイベントの開催等により、水辺のにぎわい創出と舟運の活性化を推進するとともに、地域の活性化に資する提案であることも評価され、水都大阪の新たな拠点になることが期待できるとしている。

biidは、マリーナ再生・有効活用による収益化、マリンスポーツビジネス、子供たちへの海洋教育の普及、行政との協働といった事業を展開している。大阪府では、多数の来場者が万博会場から船で訪れるよう、提案事業者が持つ船着場運営に関する実績が活かされるものと見込んでいる。