ローソン銀行、アルバイト・パート雇用者向けローンサービス

ローソン銀行とFinatextホールディングスは、アルバイトやパートなどの雇用形態で働く個人向けのローンサービスの実証実験を、2023年中に開始する。1年程度の実施を予定。

個人向けローンサービスに関する調査および検討を目的に、多様な雇用形態で働く人を対象にローンサービスを試験的に提供する。実証実験では、Finatextホールディングスが開発したSaaS型クレジット基幹システムを用い、Finatextホールディングスの子会社であるスマートプラスクレジットが利用者にローンを提供する。

ローソン銀行、Finatextホールディングスともに個人向けローンサービスの実証実験を行なうのは今回が初めて。ローソン銀行は「必要なときに必要なサービスを提供する」というコンビニエンスストア事業の発想で金融サービスを提供しており、実証実験は新しい金融サービス検討の一環として実施する。

実証実験ではアルバイトやパートなどの雇用形態で働く人を対象に、一般的なローンの審査では積極的に活用されてこなかった情報も活用し、利用者の信用力に応じた競争力のある金利設定の可能性などを検証する。

Finatextグループは、顧客基盤を持つ事業会社が融資サービスを自社のウェブサービスやアプリに組み込んで提供するためのSaaS型クレジット基幹システムを開発している。ローソン銀行にとっては、自社で基幹システムを開発するよりも初期投資を抑えられるとともに、サービス開発期間を短縮できるというメリットがある。また、複雑な金融業務のペーパーレス化、効率的な業務オペレーションを実現できるとしている。