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渋谷に「IOWN」導入 次世代ネットワークでNTT×東急不動産

Shibuya Sakura Stage

東急不動産、NTT、NTTドコモは、街を訪れる多様な人々に寄り添った環境先進都市の実現をめざし、IOWN構想に関連した技術・サービスなどを活用した新たなまちづくりに向けた協業に合意した。まちづくり分野へのIOWNサービスの導入・活用は、世界初。先行して、東急不動産が渋谷で進めている大規模開発「Shibuya Sakura Stage」における東急不動産所有区画へ、APN IOWN1.0を導入する。

IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)は、低消費電力、大容量・高品質、低遅延を目標とする光回線を使用した、NTTグループのネットワーク・情報処理基盤構想。具体的には、電力効率100倍、伝送容量125倍、エンドツーエンド遅延1/200を目標としている。3月には通信ネットワークの全区間で光波長を専有するオールフォトニクス・ネットワークを活用し低遅延の実現を目指す「APN IOWN1.0」の提供が開始されている。

今回の協業により三社は、環境問題をはじめとする社会課題の解決に向け、先端的な利便性とサステナブルを両立した、環境にやさしいまちの実現をめざすことに合意。第一ステップとして、広域渋谷圏での東急不動産が取り組むまちづくりにおいて、NTTの提供するIOWNサービスを世界で初めて先行導入する。これにより、先端的な価値を創出する環境先進都市のモデルケースを作り、次世代社会らしい利便性の享受と環境負荷低減の両立をめざす。

広域渋谷圏に対し、IOWNサービスによって消費電力を削減。環境負荷の小さいエリアに変えていきながら、次世代的な価値を提供する社会実装フィールドとして捉え、今後IOWNサービスの進化に合わせて、新たな価値の提供に取り組む。これらの取り組みを通じて、「職・住・遊」を融合した環境にやさしい渋谷型都市ライフの実現をめざす。

実際の利用イメージとしては、高速かつ低遅延なIOWNサービスを備えた次世代オフィスでは、複数オフィスの拠点間をIOWNサービスでつなぎ、高画質かつ大画面で互いの会議室を投影しながら、対面しているかのようなオンラインミーティングが可能になる。商品の質感を詳細に確認することもでき、AI等の大容量データの活用がしやすく、多言語のミーティングでも互いの発言がリアルタイムで自動翻訳されるなどが期待できる。

IOWNサービスをサービスセンター等の拠点と多拠点との大容量リアルタイム通信の手段として活用することで、商業施設内に様々なロボット・デバイスを配置。遠隔地から温かみのある接客を可能にした自動翻訳付きリモートコンシェルジュやリアル着せ替えカメラなど、次世代の商業施設体験が可能になる。

拠点間を大きなスクリーンで繋ぐことが可能になるため、こうした技術を活用したスマートジムなど次世代サービスも提供できる。

11月以降には、これらに先駆け、「Shibuya Sakura Stage」の東急不動産所有区画へAPN IOWN1.0を導入予定。オフィスフロア及びイベントスペースに対して、APN IOWN1.0を活用した、高速かつ低遅延な通信環境を提供し、今後、広域渋谷圏に対して、ネットワークに限らず、更なるIOWNサービスについても、先行的に世界初の導入を検討する。