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上野・秋葉原・新宿を映像・サイネージで「イマーシブメディア空間」に
2023年6月6日 20:00
JR東日本は、上野駅、秋葉原駅、新宿駅に、大規模なサイネージと一体となった駅型ショールーミングスペースを、今冬から順次展開する。駅前やコンコースに大型サイネージやイベントスペースなどを整備する。
上野駅は広小路口駅前広場にて、1932年に落成した2代目上野駅舎のファサードをそのままに、立体感のある映像放映も可能な大型曲面サイネージ(約50m2)とイベントスペースを整備する。様々な映像技術などを活用し、体験型メディアを楽しめる駅前広場とする。
例えば、大型曲面サイネージで放映される3Dコンテンツと連動し、イベントスペースでは一般参加型のイベント・催事展開やオブジェ設置をするなど、各種技術と企画の連動により、広場で一体的な体験を演出する。開業は今冬予定。
上野駅ではそのほか、13番線「PLATFORM 13」を展開する。列車が始発着する上野駅特有のホーム形状をそのままに、高架下の重厚で細長い空間を活かし、プロジェクターなどによる映像が表現できる約100mの壁面を整備する。
また、JR東日本がアートに触れるできるスペースを展開する「Yamanote Line Museum」の一環として、鉄道駅を発信拠点とするアートプラットフォームとして活用する。
例えば、長さのある壁面を利用して映像などを表示できることを活かして、地域のお祭りや巻物のような動きのあるコンテンツや、数多くの作品をコレクション形式で網羅的に掲出する。鉄道のホームで壮大な世界観や奥行きを味わえるとしている。開業は2024年春予定。
秋葉原駅では中央改札外に、大型サイネージと商業空間が一体となった駅型ショールーミングスペースを展開。改札正面上部の大型サイネージと連動した商品の購入・新しいサービスの体験が可能なスペースを整備する。
例えば、大型サイネージのコンテンツ放映と、利用者が商品・サービス・XRなどを体験・購入できるリアルなスペースを連動させる。利用者が企業や商品の世界観をより深く体験でき、新たな発見に繋がるショールーミングスペースを目指す。開業は2024年春予定。
新宿駅では南コンコースにて、3つの特徴的なサイネージ整備と駅空間の改装を実施し、没入感のあるメディア空間へと再構築する。地域・沿線の魅力発信にも取り組み、新たな体験価値を創出するとともに、観光などの移動需要を喚起する。
例えば、3つのサイネージによるコンテンツ放映とともに、それぞれのサイネージと各種イベントやキャンペーンなどを連動して展開するといった形の情報発信を行なう。
JR東日本はこれらの駅空間の整備について、リアルな空間におけるデジタルと融合した新たな発見・体験・交流の場の創出、多様なコミュニケーションの促進、駅の価値増幅を図る「イマーシブなメディア空間」としている。また、ビーコンなどのセンサーを設置し、情報発信やコンテンツの効果測定を行なうことによるさらなる魅力向上に繋げ、「イマーシブなメディア空間」の進化を目指す。