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Meta Quest 3、74800円で今秋発売 「VRとMRを1つのデバイスに」
2023年6月2日 00:01
Metaは、VRヘッドマウントディスプレイ(VR HMD)の新モデル「Meta Quest 3」を今秋に発売する。ケーブルが一切不要なオールインワン型ヘッドセットで、価格は128GBモデルが74,800円。大容量ストレージモデルも提供予定で、詳細は9月27日開催の開発者会議「Meta Connect」で発表する。
なお、発売中のMeta Quest 2は、6月4日から128GBモデルを47,300円に、256GBモデルは53,900円に価格改定する。現在は128GBが59,400円、256GBが64,505円のため、それぞれ1万円以上の値下げとなる。
1日(米国時間)に開催される「Meta Quest Gaming Showcase」にあわせて、新型HMDの計画を明らかにしたもの。
Meta Quest 3は、これまでで最も解像度の高いディスプレイとパンケーキレンズを採用。Qualcommと共同で開発した次世代Snapdragonチップセットを搭載し、Meta Quest 2で採用している前世代のGPUに比べて2倍以上のグラフィック性能を実現。没入感のあるゲームにおいて、よりスムーズなパフォーマンスと鮮明なディテールを得られるという。チップセットの詳細は'23年後半に発表予定。
Meta Reality技術により、「物理世界と仮想世界をシームレスに融合する」という点も特徴。物理的な空間にあるオブジェクトを認識し、自然で直感的な方法での操作が行なえるという。高精細なカラーパススルーや機械学習、空間認識などにより、バーチャルコンテンツと物理世界に同時にインタラクションできるとする。
例えば、キッチンテーブルの上で「デメオ: ダンジョン アドベンチャー」のボードゲームをプレイしたり、「Painting VR」でリビングルームに自身の作品を飾るといったことが可能。これまでと同様に、「完全没入型」のバーチャル体験にも対応する。
同社では、「Meta Quest 3は、最先端のVRとMRの両方が1つのデバイスで体験できる、Meta初のコンシューマー向けデバイス。将来のヘッドセットの新しいベンチマークとなる」と語っている。
デザイン面では、Meta Quest 2と比較して40%スリムな光学設計により、装着性を改善。Meta Quest 3のTouch Plusコントローラーは、簡素化された形状に刷新され、トラッキング技術の進歩により外側のトラッキングリングがなく、「コントローラーを手の延長のように自然に、スペースを取らずに使用できる」という。TruTouchハプティクスにも対応する。
コンテンツ面では、500以上のVRゲームやアプリなど、Meta Quest 2のコンテンツカタログと互換性を有しているほか、Meta Quest 3の発売に向けて新しいVR・MRタイトルも準備している。
Meta Quest 2はエントリーVRとして継続
Meta Quest 2は6月4日から値下げし、128GBモデルは47,300円、256GBモデルは53,900円となる。
加えて、今後のソフトウェア・アップデートで、Meta Quest 2とMeta Quest ProのGPUとCPUのアップデートを実施。Meta Quest 2とMeta Quest ProのCPUのパフォーマンスが最大26%向上し、GPUのスピードがQuest 2で最大19%、Quest Proで最大11%向上する。開発者がこのアップデートを活用することで、両ヘッドセットでよりスムーズなゲームプレイや反応の良いUI、リッチなコンテンツなどを実現できるという。
Meta Quest 3の発売後も、Meta Quest 2はVRへの最も手頃なエントリーデバイスとして販売する予定で、ソフトウェア・アップデートも継続する。