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新しいBing さらにアップデート プラグインはChatGPTと共通化
2023年5月24日 18:30
Microsoftは23日(米国時間)、検索エンジンとジェネレーティブAIを組み合わせた「新しいBing」の3つのアップデートを発表した。
OpenAIによる大規模言語モデル(LLM)のGPT-3.5/GPT-4に対応した新しいBingでは、検索機能だけでなくチャットでの対話による情報取得や画像やコンテンツの生成機能に対応。AIをWebの副操縦士(Copiliot)として利用するための機能を搭載している。
23日に開幕した開発者会議「Build」において、Bingの新たな展開として、OpenAIの対話型AI「ChatGPT」に、Bingの検索を導入することを発表。ChatGPTにおけるデフォルトの検索エンジンとして、Bingを導入することで、ChatGPTによる対話においても最新の情報を活用できるようになる。
ChatGPTの学習データは、2021年9月までのものを活用しており、最新の情報は含まれない。Bing検索とChatGPTを連動させることで、ChatGPTが学習していない最新の情報も、ChatGPTの回答に反映できるようにする。
同機能は、ChatGPTの有料版である「ChatGPT Plus」のWebブラウジング機能として展開開始されているが、今回のパートナーシップにより、無料ユーザーもBingの情報をChatGPT上で利用できるようにする。
ChatGPTの連携やGPT-3.5/4の採用など、MicrosoftのジェネレーティブAI対応はOpenAIとの提携で実現されている。この関係をより強化し、AIプラグインのエコシステムでも連携していく。具体的には、ChatGPTとBing Chatのプラグインを共通化し、共同のプラグインプラットフォームを構築する。
これにより開発者は、ChatGPTだけでなく、BingやDynamics 365 Copilot、Microsoft 365 Copilot、Windows Copilotなど、多くの環境で動作する共通プラグインを開発しやすくなる。プラグインは、レストラン予約のOpenTableと数学やデータ分析のWolfram Alpha、旅行予約のExpediaやTripAdvisorなどに対応し、ChatGPT用のプラグインを、Bingのエコシステムでも利用可能にする。
今後数週間で、デスクトップとモバイルのBingチャットと、Edgeのサイドバーで対応予定。
Buildにおいては、Windows 11にジェネレーティブAIによるサポートを統合する「Windows Copilot」を発表した。Windows Copilotでは、Bing Chatとともに、Windows上のアプリケーションを通じてプラグインを強化できるようになる。
これにより、パーソナライズされた回答や関連する提案を得たり、迅速なアクションにつなげられる。Wまた、indows上でCopilotとの対話により、プラグインを呼び出して様々なアクションを可能とする。Windowsに加え、Edgeブラウザにも共通のプラグインプラットフォームが組み込まれる。