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G7広島サミット閉幕 デジタルやAIについても議論

G7広島サミットが21日に閉幕した。ウクライナのゼレンスキー大統領の来日もあり、ロシアの侵略戦争に直面するウクライナの支援が最大のトピックとなったが、その他にも、現在のグローバルな課題への対応方針などが示されている。

20日に発表されたG7広島首脳コミュニケにおいては、ロシアの違法な侵略戦争に直面する中で、必要とされる限りウクライナを支援す方針や、「核兵器のない世界」という目標に向けて、軍縮・不拡散の取組を強化すること、経済的強靱性や経済安全保障へのアプローチにおいて協調すること、将来のクリーン・エネルギー経済への移行を推進することなどを確認している。

AIについては、民主的価値に沿った「信頼できる人工知能(AI)」という共通のビジョンと目標を達成するため、包摂的なAIガバナンス及び相互運用性に関する国際的な議論を進める。

AI、メタバース、量子情報科学技術など、デジタル全般において、「デジタル経済のガバナンスは、我々が共有する民主的価値に沿って更新し続けられるべき。公正性、説明責任、透明性、安全性、オンラインでのハラスメント、ヘイト、虐待からの保護、プライバシー及び人権の尊重、基本的自由、そして個人データの保護を含む」とし、安全性やセキュリティが優先されること、各プラットフォームが子どもの性的搾取や虐待の脅威に対処することなどを求めている。

また、「責任あるAI」の推進のため、透明性、開放性、公正なプロセス、公平性、プライバシー及び包括性を推進する手続の重要性の認識などを強調。加えて、「信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)」を促進することの重要性を改めて表明している。