楽天、西友株式を売却 ネットスーパーなど協業は継続

投資会社のKKRと楽天グループは12日、KKRが運用するファンドが、楽天が保有する大手スーパーマーケットチェーン「西友」の株式を取得することで合意したと発表した。この取引により、KKRが保有する西友の株式持分(議決権ベース)は現在の65％から85%に増加する。

KKRと楽天は、2021年に西友への出資を行ない、西友の成長を支援してきた。この間、楽天ペイ、楽天Edyなど西友店舗でのキャッシュレス決済や、楽天ポイントの導入、生鮮および惣菜など商品の品質と品揃えの向上、KKRの知見を活かした店舗運営およびプロセスの最適化および改善などを行なった。また、西友の株主との戦略的協業によるOMO戦略の展開なども進めた。

株式は売却するが、今後も楽天は西友にとって重要な戦略的パートナーとし、ネットスーパーやキャッシュレス決済、データドリブンマーケティングの分野における協業を継続していく。