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神戸空港新ターミナル、25年開業 1フロアで国内国際一体型

神戸市は、2025年大阪・関西万博などによる航空需要の拡大を見据え、神戸空港における国際チャーター便の運用、国内線発着枠の拡大に向けた国内・国際一体型ターミナル整備事業の概要を決定した。2025年3月末供用開始予定。

自然・歴史・文化との調和をテーマとし、神戸の特徴である海を感じ山を望む展望デッキを設置。神戸の街並みや六甲山、明石海峡大橋などを望む空間とする。建物周辺は緑溢れる空間とし、出発・到着ロビー、ランドスケープとの一体化を図り、さまざまな場所で緑と自然を感じられる空間を創出する。

サブターミナルの外観計画には、旧居留地の建物に多く残る、陰影のあるデザインの特徴を取り入れる。

主な旅客機能は1階に集約。階層移動をなくして利用者にとってストレスフリーな空間とする。主な機能は吹き抜けのロビーに面し、わかりやすい施設配置を目指す。

玄関口の軒天井、ロビー空間の天井、展望デッキなどには地域木材を活用。開放的なガラス張りの空間とし、内部に柔らかな自然光を取り込む。

重要な設備機器は2階に配置することで、災害発生にも建物機能を維持し、空の防災拠点としての機能を確保する。

出発・到着ロビーは1階に集約。大型モニュメントなどの設置も考慮し、開放感のある梁下6mの吹き抜け空間としている。保安検査場は、国際・国内とも2レーンのスマートセキュリティ設置スペースを確保し、利用者増に伴う将来の機器増設にも配慮している。

CIQ事務諸室は5官庁を集約して配置。出国機能と入国機能が同一階のため、検査職員の移動が容易になる。

商業施設は、にぎわい空間の一部として旅客ロビーに設置するほか、出発客用として登場待合室にも配置する。

建物は、延床面積約14,600m2、建築面積12,900m2。地上2階、鉄骨造。2025年2月末完成、3月供用開始予定。