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北國銀行、デジタル地域通貨サービスを8月に開始

北國銀行は、珠洲市、興能信用金庫、Digital Platformerと共同で、ブロックチェーン技術を活用したステーブルコインの流通を石川県珠洲市で開始することを発表した。

計画では、'23年夏頃に、個人のユーザーが利用可能となるデジタル地域通貨サービス「珠洲トチツーカ」のアプリ提供や、加盟店での決済において利用可能な、珠洲市が発行するポイント「珠洲トチポ」を開始予定。

また、'23年冬頃には、北國銀行が発行体の珠洲市内で利用可能なステーブルコイン「珠洲トチカ」の流通開始を予定。「珠洲トチカ」を利用した決済では、加盟店が負担する決済手数料を最低水準に近い0.5%に設定するという。

珠洲市での流通開始後は、石川県内各市町との連携をすすめ、ブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互運用性)を活用し、県内全域で流通するデジタル地域通貨「石川トチカ」の実現を計画している。

共同記者発表の様子

同プロジェクトは、デジタル化およびキャッシュレス決済比率向上による生産性向上を狙っての取り組み。個人のユーザーや事業者の取引金融機関を問わず利用可能な決済システムの構築を目指し、珠洲市や奥能登地域では、興能信用金庫と北國銀行の両者が協働で普及・利用促進活動を実施する。

同プロジェクトでの決済データの記録、管理に用いるブロックチェーン技術基盤は、Digital Platformerが開発するデジタル通貨・分散型ID発行プラットフォーム「SHIKI」を利用。ブロックチェーンの暗号化技術により改ざん・コピーを防ぎ、安全でトレーサビリティの高い決済システムを実現するという。