ニュース
"スープDOT"でロボットがヌードルを作る「oh my DOT シブヤ」
2023年4月28日 14:29
調理ロボットスタートアップのTechMagicは、調理ロボット「N-Robo」を導入した新業態「oh my DOT(オーマイドット)シブヤ」を東京・渋谷のスペイン坂で4月29日からオープンする。ビジョンは「世界のヌードル文化に、ワクワクを。」席数は34席(スタンディング席含む)。営業時間は11時~22時。27日には先行内覧会が行なわれた。
10種類のスープの素と3種類の麺を組み合わせるスープヌードル
oh my DOTは「スープDOT」という独自形状のスープの素10種類と、3種類の麺を組み合わせて自分好みの味を楽しめるスープヌードル専門店。調理ロボット「N-Robo」を使うことで多様なメニューカスタマイズに対応する。
スープDOTは、野菜や魚介など素材の旨みを活かし、様々な素材を丁寧に調理して玉状に固めたoh my DOTオリジナルのスープの素。10種類の「スープDOT」から最大3種類を組み合わせることができる。種類はチャウダー、マーラー、ゴマ、カレー、ニボシ、チリトマト、ニンニクトンコツ、カツオ、イカスミ、バジル。価格は1DOT 590円、2DOT 690円、3DOT 790円。
ヌードルはホンコン麺、フォー、ショートパスタの3種類から一つを選ぶ。トッピングは4種類(チャーシュー、タマゴ、エダマメ、レッドピーマン)あり、無料。苦手なものは外すこともできる。さらに5種類のフレーバーオイルの中からお好みのオイルを加えることもできる。
10種類のドットと3種類の麺を組み合わせることで、525通り以上の組み合わせが可能。飲み切れるスープにすることで「麺もスープも主役の新感覚『スープヌードル』とした」という。
シグネチャーメニューは、
- (マーラー+カレー)×フォー×エビオイル
- (ニンニクトンコツ+ニボシ)× ホンコン麺×ガーリックオイル
- (カツオ+ゴマ+チャウダー)×ホンコン麺×ネギオイル
- (チリトマト+バジル+イカスミ)×ショートパスタ×オリーブオイル
ロボット「N-Robo」は注文端末と連動
調理ロボット「N-Robo」は店頭に設置されたタッチパネルのセルフレジと連動。オーダーすると即座に「スープDOT」を選択して、調理を開始する。スープDOTを運ぶハンド部分は一回使うたびに交換し、フレーバーが混ざることを防いでいる。
ロボットがカップにドットを投入したあとはタレを投入。スチームで加熱し、注文した客の目の前でオリジナルスープに仕立てる。そこに人が麺と具を投入したら番号を呼んでくれるので取りに行く形式だ。
これまで同社が展開してきた店舗のなかでは、もっとロボットを含むシステム全体が見やすい。ロボット本体はヤマハ発動機製のスカラ型ロボット。上方に設置したカメラによる画像認識も可能で、現在はドットは列で分けて提供しているが、ランダムまたは特定のパターンに配置したドットを提供することもできるとのこと。
海外展開も視野に
TechMagic 代表取締役社長の白木裕士氏によれば、同社としてはこのシステムの一部分を切り売りするのではなく、全体で一つのパッケージとして展開したいと考えているとのこと。6月には米国で行なわれる展示会にも出展する予定で、人件費の高い海外での省人化ニーズにこたえる。