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Googleの「ヘルスコネクト」、「あすけん」など日本の6アプリ連携

健康とフィットネスに関するデータの管理や、そのデータにアクセスできるアプリを管理できるGoogleのAndroidアプリ「ヘルスコネクト」が、「WEBGYM」「あすけん」「ユビー」「Welbyマイカルテ」「シチズンヘルスケア健康予約」「メディセーフデータシェア」と順次連携する。

ヘルスコネクトはFitbitやFitなど、世界の40以上のアプリと連携している。ヘルスコネクトと各アプリが連携することで、例えば、睡眠アプリに歩数のデータを追加でき、睡眠と運動量の関係を理解するなど、健康状態がより把握しやすくなる。また、血圧・血糖値データと食事記録アプリ、ウェアラブルデバイスから取得した心拍数とフィットネスアプリなどのデータ連携を、健康管理に役立てられる。

ヘルスコネクトでは アクティビティ、睡眠、栄養、ウィメンズヘルス、身体測定値、バイタルの6カテゴリにわたる50種類以上のデータを識別・分類。連携するアプリは任意で選べるほか、どのアプリに、どのデータを共有するかも個々に選択できる。

WEBGYM

フィットネスに関するノウハウやトレーニング動画の視聴、トレーニングログや歩数、体重などのデータの記録・管理ができるアプリ。

睡眠データをヘルスコネクトと連携することで、例えば、前日の睡眠の質が良くなかった際には、前日の活動量も考慮した日中の運動メニューを提案したり、睡眠前にリラックスできるコンテンツをレコメンドする。

睡眠データの連携・表示により、漠然としていた運動と寝る前の習慣、睡眠の質との関連性がわかりやすくなり、データを基にしたパーソナライズな提案も可能になる。

連携機能は4月20日から順次提供開始。

あすけん

食事記録を通じてカロリーや栄養価の計算、管理栄養士監修のアドバイスが受けられるアプリ。

体重や体脂肪率、睡眠時間、歩数などの健康データをヘルスコネクトと連携することで、日々の体重や体脂肪率の推移を可視化でき、また歩数や睡眠データをあすけん上で参照することで、ダイエットのモチベーション向上、ライフスタイル改善への意識に繋げられる。

連携機能は4月20日から順次提供開始。

ユビー

気になる症状に関連する病名と適切な受診先を調べられるアプリ。

ヘルスコネクトとの連携により、症例検索での質問の精度が向上するという。例えば、定期的な血糖測定を行なっている糖尿病患者が「気分不良」という自覚症状をユビーで症状検索した場合、他のアプリから取得した血糖値のデータを基に質問精度が向上する。よりリスクの高い疾患との関連がある場合には、適切な医療機関を案内する。

ヘルスコネクトを通した血糖測定器からのデータ連携は4月20日から順次提供開始し、その他の連携機能の提供は2023年後半を予定している。

Welbyマイカルテ

糖尿病、高血圧、脂質異常症などの自己管理・医療機関との情報共有ができるアプリ。

体重・血圧・歩数などのデータをヘルスコネクトと連携することで、より多くの健康状態の記録データとして活用できるようになる。記録忘れや誤記載、持参忘れなどを防ぐほか、Welbyマイカルテの医療者向けデータ提供機能によって、診察時に医師が管理画面から患者の記録内容を確認できる。

連携機能は2023年夏頃から提供予定。

シチズンヘルスケア健康予約

シチズン・システムズが販売する血圧計、体温計の測定データをデバイスに自動的に記録するアプリ。

ヘルスコネクトと連携することで、連携する他のアプリと血圧や体温データを共有できるようになり、例えば、高血圧の主な原因とされる食生活や運動習慣を、より細かく管理できるようになる。

また、薬局で薬を処方してもらう際に、他社のお薬手帳アプリからヘルスコネクト経由で取得した日々の血圧記録を確認することで、薬剤師や医師による治療方針や処方箋の判断に役立てられる。

連携機能は2023年後半から提供予定。

メディセーフデータシェア

糖尿病患者向けの血糖値管理アプリで、日々の血糖測定記録、服薬、食事内容、運動などを入力・記録できる。

ヘルスコネクトと連携することで、他のアプリで登録した身長・体重・歩数などのデータをメディセーフデータシェアに自動で反映・一元化でき、医療機関での診察時に、医療従事者に普段の生活を共有する上での有用な情報となる。

連携機能は2023年後半から提供予定。