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三井不動産、お取り寄せ冷凍食グルメ「ミタセル」本格展開
2023年4月19日 16:13
三井不動産は、食材調達から調理人の確保、商品の製造代行までを担う食のプラットフォーム「mitaseru(ミタセル)」を、4月より本格的にサービス開始する。有名飲食店の料理を届けるお取り寄せグルメプラットフォームとして展開する。
ミタセルは有名飲食店と共に商品開発を行ない、またレシピも飲食店提供によるものである点が、一般的な監修商品とは異なる特徴。参加飲食店は、4月19日時点で21店。
商品は専用のキッチンで、お店と同じレシピ・味にこだわりながら、専門シェフが手作りで調理。調理後すぐに最新の急速凍結技術を用いることで、鮮度をそのまま保存できるという。保存料は不使用。
東京ミッドタウンやコレド室町をはじめとした商業施設を手掛ける三井不動産グループの繋がりを活かした飲食店のメニューをラインアップ。予約困難店やミシュランガイドで星を獲得した店の料理を、時間や場所等に縛られることなく、気軽に楽しめるとしている。
また、複数店舗の商品を1食単位から買い合わせ購入ができるため、様々なエリアにある店の料理を1つの食卓に並べられる点も特徴とする。
参加飲食店にとっては、商品製造から販売までをミタセルが請け負うため、人材確保や設備投資等の負担なく事業拡大が可能。また、三井不動産の有するリアルアセットや会員基盤を活用した商品販売も可能となる。昨今の飲食店における人手不足の問題や、客席数が限定されるなど飲食店ビジネスにおける事業拡大の制約、人口減少による国内マーケットの縮小といった課題解決にも繋がるとしている。
発表会には、ミタセルに参加するファイヤーホール4000(中華)の菰田欣也氏、La Paix(フレンチ)の松本一平氏、日本橋ゆかり(和食)の野永喜三夫氏が登壇。「最初は無理なのではないかと思ったが、妥協することなくミタセルとのやり取りを重ねることで納得のいく、思った以上に完成度の高い商品に仕上がった」と口を揃えた。また、「ミタセルをきっかけに日本の食文化を世界に発信して行けたらよい」「今後も新しいメニューを増やしていきたい」といった今後の期待や抱負を語った。
なおミタセルで提供されるLa Paixの「ビーフストロガノフ」は通常は店舗のメニューにはない裏メニュー、日本橋ゆかりの商品も店舗で提供しているものではなく、店舗でもリクエストはあったものの実現していなかった「おふくろの味」をテーマとしたメニューを提供している。