PayPayで「顔認証支払い」 Yahoo!マートの実店舗で実証実験

ヤフーは、食料品や日用品などを最短15分で届けるクイックコマース「Yahoo!マート by ASKUL(Yahoo!マート)」の代々木上原店(来店型店舗)において、「PayPay」を利用した「顔認証支払い」に対応するセルフPOSレジを17日から導入し、実証実験を開始した。

Yahoo!マートは、アスクル、出前館と連携し、最短15分で商品を受け取れるクイックコマースサービス。'22年8月からは、ユーザーが直接来店する店舗型のサービスも開始しており、今回の実証実験は、その代々木上原店で行なわれる。

代々木上原店では、PayPayを利用した「顔認証支払い」に対応。顔認証支払い対応のセルフPOSレジを設置し、ユーザーは、専用サイトからPayPayアカウントと連携したYahoo! JAPAN IDに自身の顔画像を登録、実証実験に事前登録した上で「Yahoo!マート」代々木上原店に来店する。来店後、セルフPOSレジで購入したい商品のバーコードを読み取って「顔認証支払い」を選び、自身の顔をかざすと、PayPay残高支払いでの決済が完了する。

ユーザーは、スマホや財布などを出さずに、手ぶらでスピーディーに買い物できる。

ヤフーでは、実証実験の結果を新たなサービス開発などへ生かし、将来的にはYahoo!マート以外の店舗や施設などで、PayPayを使った「顔認証支払い」を利用できるように取り組む。なお、顔認証のためにユーザーが登録した顔画像と認証時に撮影した顔画像は、ユーザー同意の上で、顔認証の提供と品質向上の目的に限って利用する。

また、来店したユーザーに対しては、「Yahoo!マート」店内外のポスターや掲示物で実証実験に関する周知や、セルフPOSレジ付近での映り込みの注意喚起、「顔認証撮影時の個人情報の利用について」の説明をするなど、映り込み防止のための対策を徹底する。顔認証支払いの撮影中にユーザー本人以外の第三者が映り込んだ場合、顔認証が成功しないようにシステム上の防止策を講じているという。