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吉野家の新業態「かるびのとりこ」  牛かるび丼・スンドゥブ専門店

吉野家は、新業態として牛かるび丼・スンドゥブ専門店「かるびのとりこ」を、2月23日に埼玉県幸手市にて開業した。吉野家が新業態に取り組むのは10年ぶり。

ニーズの多様化に対応するため、ファストフード「吉野家」に加えて、レストランタイプのファストカジュアル業態としてかるびのとりこを開業した。最寄りは東武日光線・杉戸高野台駅で、所在地は埼玉県幸手市上高野2071。

かるびのとりこの開発、運営には吉野家で培った知見や独自の基盤を活用し、吉野家で追求してきた“牛肉のうまさ”を堪能できる体制と仕組みを構築したという。

業態開発および店舗運営は吉野家で店長経験と経営企画の経験がある社員が中心となって推進し、牛肉の買い付けは吉野家の肉のバイヤー、メニュー開発は吉野家の商品開発者が行なう。牛肉の冷凍熟成の技術も吉野家同様。

コンセプトは「カジュアルに日常使いできるレストラン」で、食欲や気分に合わせて選択できるメニューやサービスを用意。店名は柔らかい印象を打ち出し、あらゆる人が気軽に利用できることを示すために平仮名を採用した。主なメニューは「牛かるび丼」(590円)、「スンドゥブ」(690円)、冷麺(750円)、定食各種。

座席はテーブル席中心で、カウンター席も設置。注文ごとに熟成肉を炙る様子が見える作りにしている。席数は46席、坪数は54坪、駐車場は30台。

店内飲食では券売機で注文・購入、セルフサービスで受取の流れで、テイクアウトやドライブスルーの利用も可能。これまでの1カ月半の営業では特にドライブスルーの利用が好調に推移し、ドライブスルーでは「スンドゥブ」が人気だという。

スンドゥブは通常調理に時間を要するが、試行錯誤を重ねて調理時間を短縮し、ドライブスルーであっても少しでも早く提供できるようにしている。

また、吉野家東京工場と連携したフードリサイクルを実施。吉野家東京工場で行なっている牛肉、野菜の加工の過程で発生する牛肉のトリミング箇所や玉ねぎの芯、白菜の芯など規格外の箇所を、かるびのとりこの店舗で炊き上げ、スンドゥブのベースとなる自家製とりこスープを作っている。