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歌舞伎町タワーの新劇場「ミラノ座」いろいろな席に座ってみた
2023年4月7日 13:50
東京・新宿歌舞伎町の「東急歌舞伎町タワー」が、4月14日の開業に先駆け、メディア向け内覧会を実施。地上48階・地下5階の超高層複合施設で、ライブハウスや映画館などエンターテイメント施設と飲食店、ホテルで構成されている。
各フロアの内覧レポートは既報の通り。ここでは6~8階にオープンする劇場「THEATER MILANO-Za」にフォーカスし、見え方や椅子の配置など詳細をレポートしたい。
THEATER MILANO-Zaは、東急歌舞伎町タワーの中で唯一、かつてこの地にあった「新宿ミラノ座」の名を受け継いだライブエンターテインメントシアター。かつてのミラノ座は映画館やボウリング場などで構成されていたが、MILANO-Zaは演劇や着席スタイルの音楽ライブ、映像イベントなどを発信するエンターテイメントシアターとして開業する。
こけら落とし公演は、窪田正孝主演の「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」(5月6日~28日)。映画館時代のミラノ座は、エヴァンゲリオン関連のイベントを多く開催し、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」ではミラノ座で撮影された実写映像が使われるなど“聖地”としても知られている。
次いで上演されるのは、米アカデミー賞作品賞を受賞した作品を舞台化した「パラサイト」(6月5日~7月2日)。オープニング公演から話題作の上演が続々と決まっており、MILANO-Za自体の注目度も高まっている。
1階のいろいろな席に座ってみた
劇場の総客席数は907席で、1~3階席で構成。1階座席は脱着式客席でレイアウトを変更でき、最大1,088席まで増席可能。舞台面から1階の客席最後列までは約19mと親密な距離感で、アーティストと観客がお互いの鼓動や息遣いを感じられる「生」ならではの一体感を堪能できる空間を特徴としている。
今回は1階のみ内覧可能だったため、1階のいろいろな席に座ってみた。まず客席配置だが、中央ブロックは椅子が互い違いになった千鳥状。左右のサイドブロックは千鳥状ではないが、ステージを見るために視線が斜めになるので前の人の頭は視界に入りにくいようだ。前から4列のA~D列はフラット設計で、E列から段差を用意している。
ステージの高さはそこまでないので、最前列に座ってもステージを見上げて首が痛い、ステージ奥が見えないといったことはなさそうだ。また、客席は横のボリュームが少なく、最前列の最端に座ってもステージが見切れない設計。
1階は舞台から最後列まで19mということで、最後列のT列に座ってみたが確かにステージまであまり遠さを感じなかった。ステージに近ければより臨場感を得られるが、中間~後方はステージ全体を見やすく、どこに座っても楽しめそうな印象だ。
ただ、1階後方は2階部分の屋根がかぶるため、屋根が視界に入ってくる。1階O列以降は頭上に屋根かぶり、少し閉塞感があると思った方が良さそうだ。
ロビーは6階にあり、エスカレーターもしくはエレベーターを利用可能。エレベーターは4機稼働しているが、超高層タワーなのですぐに乗れるとは限らず、開演時間には余裕を持って到着した方が良さそうだ。
このほかホワイエの窓は大きく、西新宿の景色を眺望できる。併設のカフェ&バー「Za Bar」では、酒類やソフトドリンク、軽食を提供。
歌舞伎町タワー内には複数の飲食店があり、1階にはスターバックス、ビーフダイニング、2階はエンターテイメントフードホールの歌舞伎横丁などを構える。
また、1階にバスターミナルを設置しており、羽田および成田への空港アクセスバスも運行。羽田空港までは最短35分、成田空港までは最短1時間30分と、空路からも快適にアクセスできる。乗車は基本予約制だが、空席がある場合は未予約でも利用可能。大人運賃は羽田空港アクセスバスが1,300円、成田空港アクセスバスが3,200円。小児は半額。
東急歌舞伎町タワーの所在地は、東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1、同番3。敷地面積4,603.74m2、延床面積約87,400m2。