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消費電力0Wの電子ポスター「ePoster」 シャープとE Ink

シャープは、電子ペーパーを使ったデジタルサイネージ/電子ポスターの展開で電子ペーパー最大手のE Inkと協業開始した。第1弾として、42型モノクロ電子ペーパーディスプレイ「ePoster(EP-421)」を4月上旬より発売する。

店舗やイベント会場などでの告知や広告のほか、工場・倉庫での予定表掲示などで活用を想定。「カーボンニュートラル時代の表示保持時“消費電力0W”の電子ポスター」として展開する。

ePosterは、E Inkの電子ペーパー技術を搭載。高い視認性と、必要なときに表示を書き換えられる電子ディスプレイの特長を両立させ、消費電力0Wでの表示保持を実現する。表示を書き換えるときのみ電力を使うため、一度表示すれば電源を抜いてもそのまま表示を維持できる。

EP-421は画面サイズは42型で、解像度は2,880×2,160ドット。階調表示はモノクロ16階調グレースケール。外光の反射を利用して表示するため、明るい環境下でも高い視認性を確保できる。

外形寸法は約908.8×33.8×694.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8kgで、薄型軽量も実現している。表示コンテンツはUSBメモリーで更新できるほか、シャープのコンテンツ配信・表示システム「e-Signage S」にも対応(別売)、ネットワーク経由での表示の更新などが可能となる。

シャープとE Ink Holdingsは、E Inkの電子ペーパー技術を応用し、デジタルサイネージ市場における電子ポスター分野で協業する。約3年前から協議を開始し、国内外の展示会でプロトタイプ出展するなどのマーケティング活動で、市場性・将来性を確認。今回、協業の第一段として、ePosterを日本市場で発売する。