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埼玉・川口銀座に28階建て複合施設 「樹モールプラザ」に40店舗
2023年3月22日 18:02
JR川口駅から約300m・徒歩3分の立地の、地上28階・地下2階建て複合施設が、3月22日に竣工した。野村不動産が川口銀座商店街(樹モール)に面した場所で進めていた事業。商業施設名称は「樹モールプラザ/JU-MALL PLAZA」で、4月12日プレオープン、5月24日グランドオープン。
「川口栄町3丁目銀座地区第一種市街地再開発事業」として進められていたプロジェクト。1階から3階の商業・業務施設(樹モールプラザ)と、4階から28階の総戸数481戸の共同住宅(プラウドタワー川口クロス)で構成される。
樹モールプラザには、ショッピング施設や飲食モール(樹モールフードアベニュー)のほか、医療施設、子育て支援施設等、約40店舗が入居する。施設入口は、商業集積地区という特性を継承するため、地域住民や来訪者の利便性を考慮し、川口銀座商店街に面した位置に設置している。
同プロジェクトについて「川口銀座商店街と一体となった再開発」としており、地元有志による勉強会が発足したのが2006年6月。それから約17年の歳月を経て竣工に至った。
従前の地区内の課題として、「不整形な敷地」「低未利用な土地」「都市計画道路の拡張」「多くの老朽化建物による耐震安全性」があったという。再開発は、「建物の不燃・耐震化による防災性向上」「大規模災害時にも対応できる防災設備の設置」「歩行者空間の拡充」を目指して進められた。また、川口の表玄関・中心地区として、商業業務施設、都市型住宅等の拡充を図る整備を行なった。
再開発コンセプトは「THE FLAG SHIP~樹モールとともに未来を導く旗船~」。商業集積地区としての商店街活性化のほか、地域貢献、地域分断化への配慮、歩行空間の充実を推進した。
地域貢献については、子育て支援などの社会福祉施設、健康維持支援などの地域医療施設の誘導、高齢化社会を見据えたバリアフリー等の整備を行なっている。また、地域に根差して安心・安全な暮らしを支える拠点となるべく、防災設備等を設置するほか、災害時における一時滞在場所の協力に関する協定書を川口市と締結している。
地域分断化への配慮として、敷地内を貫通する通路を配置。敷地内には従来、川口銀座商店街から東に抜ける路地(市道)があり、この日常生活導線の機能を継承している。
歩行空間については川口銀座商店街の街なみの連続性を考慮。敷地全周にゆとりある歩道状空地を4m確保している。
商業施設「樹モールプラザ/JU-MALL PLAZA」のデザインコンセプトは、「若葉」「街の緑」「ファミリー」をモチーフとし、ロゴマークのかたちには「やさしさ」に加え、「未来」「発展」「持続性」などのイメージを重ねたという。有機的なマークに直線的な文字を組み合わせ、一体感があり、力強く印象に残るデザインとしている。
住宅のプラウドタワー川口クロスは、3LDKを中心に1LDK~4LDKを展開。個別ブースを備えたスタディルーム、ライブラリーラウンジ、シアタールームといった共用スペースを設置している。
所在地は埼玉県川口市栄町三丁目601番(地番)。敷地面積は9,069.41m2、延床面積は66,572.28m2。