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3D機能で頭部や手を簡単に描ける「CLIP STUDIO PAINT Ver.2」
2023年3月15日 14:55
セルシスは、「CLIP STUDIO PAINT バージョン2.0」の提供を開始した。頭部や手を描く際に参照できる3D機能の強化や、自動で影を生成する自動陰影、よりリアルな混色を実現するブラシ混色などの新機能が追加された。
「CLIP STUDIO PAINT」(クリスタ)はイラスト・マンガ・アニメなどの制作アプリ。全世界2,500万人以上弐利用されており、Windows、Mac、iPad/iPhone、Galaxy/Android、Chromebookなど幅広いプラットフォームに対応する。
3D機能としては、3Dデッサン人形頭部モデルやハンドスキャナー機能等を搭載。
3Dデッサン人形頭部モデルでは、顔パーツの位置や大きさ、角度が調整でき、ベースのモデルにリアル、アニメ、ちびキャラ、痩せた顔などの形状をモーフィングできる。頭の形、目、鼻、眉、耳、口も細かく調整できる。
ハンドスキャナー機能では、カメラで撮影した手を3Dデッサン人形に反映可能。カメラで写している手と3Dデッサン人形の手が連動し、手のポーズがつけられるため、描くのが難しい手のポーズも簡単に描けるようになる。
その他、2点透視になるようにカメラ位置をワンタッチで調整できるあおり補正機能、遠くのオブジェクトの色味を調整し、空気遠近法などの演出ができる距離フォグ機能などを搭載する。
Webtoon関連機能として、縦に並んだ描画の間に余白を追加したり、削除するコマ余白編集機能を搭載。キャンバス上をドラッグして余白を追加したり、不要な部分を削除できる。
自動的に影を生成する自動陰影機能では、線画と塗りつぶした領域から陰影をつけ彩色を効率化。プレビューを見ながら設定を調整するだけで影がつけられる。光源の位置や角度、影の色を調節可能。
ブラシ混色機能は、従来よりも知覚的に自然な混色が行なえるようになり、混色した時に色の明るさを保てるようになる。
その他、パース定規機能で魚眼レンズで撮影した写真のような構図を作画しやすくなる機能や、保存中も作業を継続できるバックグラウンド保存、回転する物体の表現に最適な回転ぼかしフィルター、歪曲収差補正・パノラマ変換フィルター、歪みツールの複数レイヤー対応、レイヤー名のキーワード検索などの機能が追加されている。
価格は、月額利用プランの場合、「CLIP STUDIO PAINT PRO 1デバイスプラン」が月額480円、年額2,800円。より高機能な「CLIP STUDIO PAINT EX」1デバイスプランが月額980円、年額7,800円。いずれも現在契約しているユーザーはそのまま最新バージョンを利用できる。
一括払い(無期限版)の価格は、「CLIP STUDIO PAINT PRO Ver.2.0 ダウンロード版」が5,000円、「CLIP STUDIO PAINT EX Ver.2.0 ダウンロード版」が23,000円。
無期限版は、Ver.1からの優待バージョンアップも用意される。PRO 優待バージョンアップは2,000円、EX 優待バージョンアップは6,000円。1年間だけ2.0以降の機能を使えるアップデートプランも用意。PRO アップデートプランは年額1,100円、EX アップデートプランは年額3,100円。