ホンダ、新型自律移動モビリティ アタッチメントで多用途に使える

ホンダは、プラットフォーム型自律移動モビリティの実験用車両「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマス ワーク ビークル:Honda AWV)」の3代目となるプロトタイプを、3月14日～18日まで米国・ラスベガスで行なわれる建設機械の見本市「CONEXPO-CON/AGG 2023」で公開する。

CES 2018に出展したプラットフォーム型ロボティクスデバイス「3E-D18」のコンセプトを基に開発された頑丈で耐久性の高い電動モビリティ。アタッチメントやツールの追加で、運搬をはじめ、さまざまな作業に活用できるプラットフォームとしている。GPSによる位置情報、レーダーやライダーによる障害物検知機能、その他のセンサー類により自律的に走行する

2021年には、Honda AWVの2代目のプロトタイプを使用して米国南西部の大規模太陽光発電所の建設現場で実走行テストも実施。今回のモデルは、こうしたテストを通じて得た知見を踏まえ、各性能を向上させた3代目のプロトタイプとなる。

2代目プロトタイプからの変更点は、積載量が400kgから907kgへ増加したほか、GNSSサービスが弱い場所や利用出来ない場所でのナビゲーションの改善、タブレット端末ベースのシンプルなプログラミングインターフェイス、道路上に停止している障害物に対する回避機能の強化など。

最大速度は自律走行時が時速16km、リモコン操作時は時速4km～。バッテリー容量は18.6kWhで、最大積載時の航続距離は最大45km。本体サイズは1,300×3,025×2,052mm(全幅×全長×全高)、荷台のサイズは2,560×1,300mm、乾燥重量は800kg。