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新しいBing、アプリになる 音声対応+チャットで応答
2023年2月23日 00:09
米Microsoftは22日(米国時間)、チャット応答に対応した「新しいBing」について、iOS/Androidアプリのプレビュー版や、Skypeを活用した新たなチャット体験などの新機能を提供開始した。テスターとしてBingのプレビューに参加しているユーザーはすぐに利用可能になる。
7日に一部のテスター向けに提供開始した新しいBingは、検索エンジンと連携したOpenAIの大規模言語モデルにより、チャットによる質問にBingが答える形でユーザーが求める答えに近づけていく仕組みを搭載した。この機能をモバイルアプリにも拡大するほか、音声入力にも対応する。
Bingのチャット機能がモバイルでも 音声入力対応
新たに、BingとEdgeのモバイルアプリ(iOS/Android)を提供開始する。
Bingアプリの利用イメージの一例は、「初めて来た街での予期せぬ乗り継ぎ」。海外から訪日した人が、東京で午後のひとときを過ごすため、Bingに荷物を預ける場所を探してほしいと頼むと、次に、Bingは有名な新宿駅までの地下鉄の利用方法を紹介する。観光の時間が数時間しかなくても、Bingは、短い行程表を作成し、短時間の訪問を最大限に活用できるよう支援する。また「翻訳」も行なえる。
新しいBingアプリでは、Bingアイコンをタップすると、チャットセッションが起動し、デスクトップと同じように会話できる。簡単な質問でも複雑な質問でも、回答や参考情報が得られるほか、箇条書き、テキスト、簡略化した回答など、表示方法も選択可能。チャット体験から、メール、詩、リストを作成したりすることができるという。
また、要望が多かったという音声機能を追加。モバイルでもデスクトップでも音声検索により、指示を入力し、Bingから回答を得られるようになる。
Microsoft Edgeアプリでも、プレビュー参加者はEdgeモバイルアプリのホームページからチャットの新しいBing体験を利用できる。
AIを搭載したBing for Skype登場
また、Skypeへの統合によりBingがよりソーシャルに強化される。
Skypeの通常の連絡先と同じようにBingをグループに追加すると、Bingが質問への回答を行ない、グループの全員に情報を提供できる。
例えば、家族が旅行の計画についてチャットしている場合、Bingに旅行先の候補、予想される天気予報、旅行時期にある面白そうなイベントなどを尋ねることで、チャットに参加している全員がその結果にアクセスできる。また、友人との会話では、Bingに最新のニュースや昨夜のテレビ番組に関する情報をウェブから取得し、会話に加えられるという。
Bingからの回答の表示方法も、箇条書き、テキスト、簡略化した回答など、設定に応じた表示が可能。さらに、100以上の言語の翻訳が可能なため、Skypeのグローバルなコミュニケーションで活用できるという。Bing for Skypeも21日から提供を開始し、将来的にはTeamsなど、他のコミュニケーションアプリにも導入していく。