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サッポロ、人生ストーリーをビールで表現「ホッピンフレンズ」

サッポロビールは、クラフトブルワリーとの共創プロジェクト「ホッピンフレンズ」の第1弾商品を2月20日に発売する。価格は4種・8本セットで6,000円(送料込)。1,700セットの数量限定。

ホッピンフレンズは、サッポロビールが'18年にスタートした「HOPPIN’ GARAGE(ホッピンガレージ)」における新しい取り組み。HOPPIN’ GARAGEは様々な人の人生ストーリーと、同社の醸造技術を掛け合わせる「ストーリーブルーイング」製法で、多様なビールを生み出し、これまでにないビールの楽しみ方を提供するブランドとして展開している。ストーリーブルーイング開始は'21年4月。

これまでHOPPIN’ GARAGEでは、フラッグシップビールである「ホッピンおじさんのビール」に加えて、新作ビールを2カ月に1回発売し、定期便サービスも提供してきた。ビールを届ける際には、ストーリーを深く味わうためのコンテンツをセットにし、ビールと一緒に魅力的な人との「出会い」を楽しめるとしている。

例えば、「東京・三田のガウディ」と呼ばれる17年以上セルフビルドでビルの建築に挑む建築家の岡啓輔氏と企画した「HOPPIN'GARAGE 蟻鱒鳶ール(アリマストンビール)」を2月13日に発売している。建築の常識に捉われない岡氏からインスピレーションを受けたビールとして、サッポロビールとしては初めて、通常は低温で発酵させるラガー酵母を高温で発酵させる製法に挑戦している。

岡啓輔氏とアリマストンビール

実績は、'21年から2年間で11人のストーリーを展開。売上金額は'22年に'21年の約2.5倍に、定期便の会員数は'22年末に'21年の約1.3倍に伸長している。累計配送件数は'21年4月サービス開始以降で約47,000件。

新たに開始するホッピンフレンズプロジェクトでは、HOPPIN’ GARAGEで取り扱う人生ストーリーをクラフトブルワリーに提供。サッポロビールと、複数のクラフトブルワリーがそれぞれ、人生ストーリーに合わせた独自のビールを開発、製造する。これを、サッポロビールが「ホッピンフレンズセット」として販売する。

ホッピンフレンズの第1弾の人生ストーリーは、アリマストンビールと同様の岡啓輔氏。アリマストンビールに加え、六甲ビール「TINY HAZY IPA」、金沢百万石ビール「バベるビール」、ヘリオス酒造「RCスタウト」の、350ml缶各2本・計8本にて販売する。

アリマストンビールのスタイルはカリフォルニアコモンでアルコール度数は6%、TINY HAZY IPAはヘイジーIPAで3.5%、バベるビールはブラウンエールで5%、RCスタウトはインペリアルスタウトで9%。同じ人生ストーリーをテーマにしながら、それぞれスタイルも度数も異なるビールで表現している。

左から、ヘリオス酒造 松田あすか氏、六甲ビール 景山翔太氏、サッポロビール 新規事業開拓部 土代裕也氏、わくわく手づくりファーム川北 入口峰人氏、サッポロビール HOPPIN' GARAGE商品開発担当 西尾真秀氏

今後の人生ストーリーは、4月にコピーライターの石井つよシ氏、6月にアーティスト・実業家の遠山正道氏、8月にゲーム『刀剣乱舞ONLINE』ライセンス担当のOK間(おけはざま)氏、10月に動映画館『キノ・イグルー』代表の有坂塁氏、12月にートユニットのRIBBONESIA(リボネシア)を予定している。

アジャイル型EC開発とリアルチャネル展開で購入体験充実

また、HOPPIN’ GARAGEの購入体験の充実を図り、アジャイル型EC開発とリアルチャネル展開を進める。

アジャイル型EC開発の狙いは、オンライン上での買い物体験のさらなる充実。ホッピンフレンズプロジェクトの開始によって増加する商品数に対応できる基盤システムを構築する。加えて、6月を予定している定期便サービスのリニューアルに向けて、利用者の要望に沿って配送内容をパーソナライズできるマイページ機能を構築する。また、サイト内での行動や購買データをもとに購入体験の継続的な改善に取り組む。なお、アジャイル型EC開発では、マイクロソフト、シグマコンサルティングと協業する。

リアルチャネル展開では、商品を1本から手に取れる場として、外部企業との共創によるポップアップストア、ポップアップバー、キッチンカーの3つに取り組む。

ポップアップストアについてはルミネ新宿 ルミネ1にて、1月31日から2月14日まで実施した。今後も、ファッションビルなど普段ビールを売っていないような場所でもチャレンジしていくという。

ポップアップバーは2月27日より、三軒茶屋のコワーキングスペース「三茶WORK」に併設する日替わり食堂にてオープンする。

キッチンカーは4月には都内を中心に展開予定。事業コンサルティングやプロダクト企画を手掛けるYADOKARI、移動販売車と出店場所を提供する三井不動産グループの&MIKKE!と協力する。

ストーリーブルーイングの進化と購入体験の充実により、ブランドの'23年売り上げ3億円(昨年対比1.7倍)を目指す。