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LINE、「CLOVA」などAI事業を売却 ワークスモバイルに

LINEは、AI事業を4月1日付けでワークスモバイルジャパンに吸収分割で承継し、対価としてワークスモバイルジャパンの株式を取得すると発表した。AI事業は、LINEの関連会社となるワークスモバイルジャパンの事業になる。

LINEのAI事業「LINE CLOVA」は、自社開発のAI技術を活用した「CLOVA OCR」、「LINE AiCall」などのサービスを提供している。日本語初の大規模言語モデル「HyperCLOVA」をはじめとする新規技術開発にも取り組んでいる。2017年のサービス開始時はBtoC事業だったが、現在はBtoB事業に戦略転換している。

ワークスモバイルジャパンは“ビジネス向けLINE”という位置づけのコミュニケーションツール「LINE WORKS」を提供しており、顧客資産は43万社に上る。今回のAIの事業の承継で「LINE WORKS」と「LINE CLOVA」のリソースを集約、BtoB SaaS事業の強化を図るとしている。

LINEはAI技術・サービスのノウハウやリソースを活用して引き続きLINEの各種サービスの価値最大化を図るとしており、ワークスモバイルと連携してAIの活用を行なっていく。

なお、一般ユーザー向けのCLOVAアシスタントサービスは、今回承継されるAIカンパニー事業に含まれない。またすでに発表されているように、スマートスピーカーのCLOVAシリーズは2022年10月で販売を終了、スマートスピーカー向けの音声アシスタントサービスも2023年3月30日で終了する予定。