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Square、飲食店の運営効率を上げる「レストランPOSレジ」

Squareは、飲食店向け機能を包括した「Square レストランPOSレジ」のサービス提供を開始する。同時に、厨房業務を効率的にサポートする「Square キッチンディスプレイシステム(KDS)」、テーブル脇で注文と決済ができる「Square モバイルPOSレジ(ハンディ端末)」もオプションとして提供する。

Square レストランPOSレジは、iPadで利用できるクラウドベースのPOSソフトウェア。各店舗に合わせたフロアマップや座席のレイアウトが簡単に作成でき、どこからでも店舗の稼働状況をリアルタイムで確認できる。売り切れを知らせるメニュー更新や、料理の再注文など、さまざまなタスクを数ステップで完了でき、作業効率を高められる。

「Square データ」と連携することで、売れ行きの良いメニューを追跡したり、従業員のシフト状況、現在の売上、現金の状況、営業締めなどの詳細レポートを利用可能。常に店舗業務全体の動向を把握できる。データに基いたビジネスの効率化や、収益アップのための意思決定が可能になるとする。

決済は、決済端末「Square スタンド」または「Square ターミナル」があれば、「Square レストランPOSレジ」経由で行なえる。

プランは、利用できる機能に基づいて2段階用意。無料のフリープラン(店舗・端末無制限)と、「Square キッチンディスプレイシステム」などが使える有料のプラスプランから選べる。プラスプランは月額13,000円/店舗で、3カ月の無料トライアル付き。端末は無制限で利用可能。

プラスプラン加入で利用できる「Square キッチンディスプレイシステム」は、Android端末を利用して厨房業務を効率化するもの。厨房で全ての注文を、1つの画面で管理できる。調理の優先順位が分かりやすく整理され、正確かつ効率的な注文処理が可能となる。

さらに、料理の準備にかかる時間を追跡できるほか、受け付けた注文を担当の持ち場に転送したり、伝票タイマーを設定したりすることで、厨房業務の効率を最大限に高められる。

キッチンディスプレイシステムは単体契約も可能で、単体の場合は月額3,500円/端末。30日の無料トライアル付き。利用には別途Androidタブレットを準備する必要があり、推奨機種はLenovo M10シリーズ。

プラスプラン加入者限定で、ハンディ端末の「Square モバイルPOS」も契約可能。ポケットに入る飲食店向けクラウド型POSアプリで、テーブル脇で直接注文と支払いの両方を受けられる。

注文は直接厨房へ送られ、商品の在庫状況や厨房スタッフからのアラート、売り切れの情報など重要な情報をすぐに顧客に伝えられる。先行して米国で利用した加盟店からは、売り切れによるオーダーキャンセルが57%減少したとの報告があり、顧客体験の向上にも繋がるとする。

利用料金は月額2,000円(店舗ごと)で、7月31日まで無料。なお同サービスを利用するためには、持ち運び便利なオールインワン決済端末「Square ターミナル」を別途購入する必要がある(46,980円)。