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オメガ「スピードマスター スーパーレーシング」新機構で日差0~2秒

スウォッチ グループ ジャパンは、腕時計ブランド「オメガ」の新作として、新しい調整機構を搭載し高精度を実現した「スピードマスター スーパーレーシング」を発表した。機械式の腕時計で、価格は156万2,000円。発売時期は未定。

新たな独自機構「スピレート システム」

機械式腕時計において精度を司るヒゲゼンマイに、新たな独自機構「スピレート システム」を搭載。ムーブメント「キャリバー9920」に搭載され、腕時計として完成した状態で平均日差0~2秒という高い精度を実現する。

スピレート システムは「超微細な速度調整が可能」な機構としており、テンプ自体を新たに考案。新しいシリコン製ヒゲゼンマイも採用し、テンプ受けに設置される独自の調整機構によりヒゲゼンマイ取り付け部分の剛性を調整できるようにした。

精度のレベルを引き上げるこの機構は、数々の障壁を乗り越えて実現したとし、今後ほかのキャリバーにも段階的に導入していく方針。

オメガはすでに、コーアクシャル脱進機の実用化(1999年)のほか、シリコン製ヒゲゼンマイ(2008年)、極めて高い耐磁性を持つムーブメント(2013年)、マスター クロノメーター認定制度(2015年)といった取り組みを実用化しており、今回のスピレート システム搭載のムーブメントも「コーアクシャル マスター クロノメーター 9920」として製品化される。

スピレート システム
キャリバー9920

スピードマスター スーパーレーシング

スピードマスター スーパーレーシング(329.30.44.51.01.003)は、レーシングスタイルのミニッツトラックなどが特徴の2カウンターのクロノグラフ。イエローのグラン・フー・エナメルによるタキメータースケールを備えたブラックセラミック製ベゼルリングを搭載。クロノグラフ針はグラデーション仕上げ、9時位置のスモールセコンド(時刻の秒針)はイエローのストライプ仕上げになっている。3時位置のサブダイヤルは針を2つ備えた60分と12時間の同軸積算計で、セカンドタイムゾーンとしても機能する。

ダイヤルはハニカム模様。これはオメガ ミュージアムに展示されている、16万ガウスの極限の磁場に耐えたコンセプトウォッチのデザインにちなんだものになっている。

インデックスはダイヤモンドポリッシュ仕上げでブラックのアロー型。黄色に発光する新しい独自のスーパールミノバが塗布される。

6時位置には日付表示窓を備える。表示される日付の数字のうち、「10」は特別なフォントで描かれている。これは2013年に発売した、高耐磁ムーブメント搭載の「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」から10周年を記念したものになっている。

ケース・ブレスレットはステンレススチール製。スポーティなデザインの、リサイクルナイロン製NATOストラップもパッケージに同梱される。防水性能は50m防水。風防は両面無反射コーティングのボックス型サファイアクリスタル。裏蓋はシースルーバック。大きさはケース径が44.25mm、厚さは14.9mm。